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海外サッカー

「バカげたジャッジ!」「ハリウッド級の名演だ」敵DFへの“濡れ衣エルボー”で衝撃の退場処分!

THE DIGEST編集部

2019.12.23

今夏にエバートンからスポルティングに期限付き移籍したボラシ。好調を維持しているが、今回はとんだミスジャッジの犠牲となった。(C)REUTERS/AFLO

今夏にエバートンからスポルティングに期限付き移籍したボラシ。好調を維持しているが、今回はとんだミスジャッジの犠牲となった。(C)REUTERS/AFLO

 ポルトガルでとんでもない退場劇が成立してしまった。

 現地12月21日に行なわれたポルトガル・リーグカップのグループステージ最終節、ポルティモネンセ対スポルティング・リスボンの一戦だ。日本代表のDF安西幸輝とGK権田修一が先発出場したゲームで、哀れな退場処分を食らったのが、スポルティングのDRコンゴ代表FWヤニック・ボラシである。

 スポルティングの1-2で迎えた前半終了間際だった。左サイドでボールをキープしたボラシは鋭いターンで前を向き、マーカーを剥がしにかかる。裏をかかれ、必死に食い下がったのが相手DFのウィリアン・ロシャだ。すると競り合うなかでボラシが肘打ちをお見舞いしてしまい、ロシャは顔面を抑えてその場に倒れ込んだ。

 と、完全に思い込んでしまったのが主審だ。すぐさまボラシにイエローカードを提示。これがこの日2枚目の警告となり、退場を余儀なくされた。

 だが、納得がいかないボラシは執拗に抗議を続ける。なんと試合のリプレーで観てもボラシはいっさいロシャの顔面に触れていない。完全にブラジル人DFの自作自演だったことが判明するのだ。全国紙『BOLA』は「ありえないバカげたミスジャッジが生まれた。VARがなくても明白に(ボラシは)無実だ」と断じている。

 結局判定は覆らず、ボラシは泣く泣くピッチを後にしたが、スポルティングは10人となりながらも鮮やかな逆転劇を完遂した。4-2で競り勝ってグループ首位通過を決め、準決勝に駒を進めたのである。

 
 ボラシは試合の数時間後、自身のインスタグラムを更新。件のシーンを動画付きで紹介しながら、茶目っ気たっぷりに次のようなメッセージを添えた。

「今日はこんなことで退場になってしまったよ! 彼はホント、(名演技で)ハリウッドとサインすべきだよね。まあでもチームが勝ってくれたからハッピーさ。素晴らしい魂と闘志でセミファイナルに導いたんだからね!」

 わざとらしいリアクションをしたロシャがロシャなら、まんまと騙された主審も主審である。ポルトガル国内ではボラシへの同情の声が大勢を占めており、遅かれ早かれ、退場処分は取り消しとなるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ボラシがみずから投稿! “エア・エルボー”に悶絶するロシャの決定的瞬間をチェック!
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