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3年間で代表4タイトル獲得へ王手! コパ・アメリカ決勝進出に貢献のメッシにスペイン紙も称賛「代表で何もできないと言われたのは遠い過去」

THE DIGEST編集部

2024.07.11

今大会初得点で決勝進出に貢献したメッシ。コパ・アメリカ連覇を果たせるか。(C) Getty Images

 現地時間7月9日に行なわれたコパ・アメリカ準決勝で、アルゼンチン代表はカナダ代表を2-0で下し、2大会連続での決勝進出を果たしている。

 グループステージを3連勝で余裕を持って通過した後、一転してラウンド・オブ・16ではエクアドル相手にPK戦の末に辛うじて次ラウンドに駒を進めた前回王者は、今大会で躍進を遂げたカナダ相手に開始22分でロドリゴ・デ・パウルの縦パスを受けたフリアン・アルバレスが力強いドリブルとシュートで先制ゴール。後半開始から6分後には、エンソ・フェルナンデスのシュートを軌道上にいたリオネル・メッシが反応良く合わせて加点、以降は相手の反撃をGKエミリアーノ・マルティネスの好守などで最後まで抑えてみせた。

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 今大会でアルゼンチン人選手としての最多大会出場記録(7回)を更新し、カナダ戦ではチリのセルヒオ・リビングストンを抜いてコパ・アメリカ史上最多となる35試合出場を達成した大エースのメッシは、カナダ戦での今大会初ゴールによって通算ゴールは14に達し、最多記録更新まであと4点に迫っている。もっとも、彼は自身の記録には関心を示さず、チームの勝ち上がりに対してのみ喜びを表わした(スポーツ専門チャンネル『TyC Sports』より)。

「このチームがこれまで成し遂げてきたことは本当に素晴らしい。今回の大会は接戦が多く、どの試合も厳しいものとなった。また、ピッチの状態も悪く、気温も高いため、とても難しい試合が続いている。その中で、再び決勝に進出できたことは、特筆すべきことだ。これまでと違い、勝ち上がるたびに、さらに難しい試合が待ち受けている。決勝進出は本当に信じられない。これが、過去の勝利にも新たな価値を加えることになる」

「これが、最後の戦いであることは承知している。僕やオタ(ニコラス・オタメンディ)らひとつ前の世代の選手が、その代表キャリアの最後の時まで一緒に決勝へ進出し、再びチャンピオンを目指せることは大きな功績であり、非常に価値のあることだ。この瞬間を楽しもう。これで4回連続の決勝進出だ。口で言うのは簡単だが、それを実現するのはとても難しい。再び決勝を楽しみ、前回と同じ結果を残せることを願おう」

 彼が語った「4回連続の決勝」とは、2021年のコパ・アメリカ(相手は宿敵ブラジル)、2022年に欧州王者のイタリア代表と対戦したフィナリッシマ、同年のカタール・ワールドカップ、そして今回のことで、敵地マラカナンでアンヘル・ディ・マリアのゴールを守り切ってアメリカ大陸の王者となった2021年7月10日から、アルゼンチンは1100日間で4つ目のタイトル獲得に迫っている。
 
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2016年には決勝でPKを外し代表引退も示唆したが…

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