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ハメス感涙! コロンビアをコパ決勝に導いたエースの影響力を母国紙絶賛「多くの選手が爆発的に成長を遂げた」

THE DIGEST編集部

2024.07.12

13年越しの悲願を達成したハメス。涙の決勝進出となった。(C) Getty Images

 現地時間7月10日に行なわれたコパ・アメリカ準決勝で、コロンビア代表はウルグアイ代表を1-0で下し、2001年大会以来通算3度目となる決勝進出を果たしている。

 準々決勝では他の3カードがPK戦にもつれ込む中、唯一90分間で勝利を飾り、しかもパナマから5点を奪っての大勝により、多くのメディアから一躍優勝候補の筆頭にも挙げられたコロンビアは、同じく今大会は高い得点力を発揮してきたウルグアイ相手に39分、セットプレーでジェフェルソン・レルマが打点の高いヘッドから絶妙のコースにシュートを決めて先制すると、ダニエル・ムニョスの退場で後半は数的不利を強いられながらも最後までこのリードを守り切り、連続無敗記録を28(22勝6分け)に伸ばした。

 この決勝点をCKキッカーとしてアシストしたエースのハメス・ロドリゲスは、優勝に王手をかけた一戦を制した後、「我々が望みさえすれば、何でもやれるということを証明できた。途中から出場した選手たちも、よく守ってくれた。非常にタフで強い相手に対し、試合は非常に難しくなったが、これは価値のある決勝進出だ。代表チームに加わってからほぼ13年間、この時を待ち望んでいた。我々は幸せだ」と喜びを表わし、涙を抑えることができなかった(日刊紙『EL ESPECTADOR』より)。

「10人で戦うのはとても大変だったが、我々はよく耐えたと思う」とも語った背番号10のキャプテンは、アルゼンチンとの決勝に向けて「日曜日(7月14日)の試合は厳しいものになるだろうが、我々は(勝利やタイトルに)飢えている。これが最も重要なことだ。我々は今、夢の中を生きている」と意気込みを示している。

 2011年に代表初キャップを刻んで以降、ついに初タイトルのチャンスを掴んだハメス。もちろん彼は、母国のための勝利に集中するだろうが、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「彼が最高の選手のひとりとしての地位を再確認するために舞い込んだ、新たなチャンスだ。キャプテンはアメリカでそのレベルを向上させ、これまで彼に対して冷淡だった移籍市場の関心を呼び起こした。果たして彼は、サンパウロに留まるのか?」として、この決勝が32歳になった彼のキャリアにおいても大きな転機となると指摘する。
 
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