現地時間９月10日に行なわれた2026年ワールドカップのアジア最終予選・第２節で、日本代表はバーレーン代表を５-０で下し、２連勝でグループCの首位を維持している。

　アウェーでの一戦、37分に相手DFのハンドで得たPKを上田綺世が決めて先制した「サムライブルー」は、今回も後半に入って得点力が爆発。47分に再び上田がゴールネットを揺らすと、61、64分に守田英正、そして81分には途中出場の小川航基のダメ押し弾で、２戦続けてのゴールショーを披露してみせた。

　日本代表はこの勝利で６連勝。５戦連続での３得点以上、さらに６試合連続でのクリーンシートと、攻守で充実ぶりを継続した日本について、FIFA（国際サッカー連盟）は公式サイトで「日本は完璧な成績を維持」と伝え、守田の両ゴールには「素晴らしい連係」「流れるような攻撃」と賛辞を贈り、AFC（アジア・サッカー連盟）も、「両チームともに暑さと湿気で消耗する中、日本は限られたチャンスを上手くモノにした」と評価している。

　５日前に強敵オーストラリアを敵地で下し、意気揚々とホームゲームに臨むも、あえなく大敗を喫したバーレーンでは、ドラガン・タライッチ監督が「前半から日本が試合を支配していたが、それでも上手くいっていた。しかし、PKを決められた後に選手たちは少し動揺し、後半開始早々に２点目を許すと、そこで全てが崩れてしまった」と振り返り、「日本は素晴らしいプレーを見せた。今夜の試合では、彼らの方が上であり、勝利に相応しかった」と対戦相手を称えた。
  　同国メディアの報道を見ると、日刊紙『Al Watan』は「大観衆の中で…貧弱なパフォーマンスと相手への過剰な敬意が響き、バーレーンは日本に０-５で敗北」と見出しを打った記事において、日本のゴールラッシュを浴びた自国代表チームを「前半は技術的に中程度のパフォーマンス」と評するも、「守備に集中しすぎて攻撃のチャンスを創れなかった」と指摘し、「重い敗北を喫した」と締めている。

　一方、『THE DAILY tribune』紙は、「初戦をともに勝利し、さらにこの優位を高めることを目指した両国だったが、勝利したのは日本であり、改めて国際舞台での強さを示した」「オーストラリアに勝利し、初のW杯出場に高い期待を抱くバーレーンに対し、中国を圧倒した勢いを持続し、世界の舞台を知る日本が容赦ないプレーを見せた」と綴った。

　また、同メディアはデータも紹介し、「バーレーンは懸命に戦ったが、日本の組織的な守備を崩すチャンスはほとんどなく、試合を通して放った枠内シュートはわずか１本（総シュート数は３）だった。それに対し、日本はボール支配率76％、シュート14本という圧倒的な攻撃を展開。バーレーンの守備は時折粘りを見せるも、日本の無慈悲な攻撃を食い止めることはできなかった」と、両国の力の差を強調している。