今季、新たなフォーマットが採用されたチャンピオンズリーグ(CL)。長いリーグフェーズ、さらにプレーオフを経て、これを勝ち抜いた16チームによる欧州王座を懸けたノックアウトフェーズでの戦いが現地時間3月4日からスタートしている。
【動画】久保建英が股抜きカットインから鮮やかなゴール!
ここからは例年通りのホーム&アウェー方式での緊張感溢れる試合が欧州全土で展開されるが、どのクラブが5月31日にドイツ・ミュンヘンの夜空にビッグイヤーと呼ばれる優勝トロフィーを掲げることになるのかは最大の興味の焦点である。
各国メディアも独自の視点から展望を行なっており、スポーツのデータ専門サイト『Opta Analyst』は、最新のデータを用いたスーパーコンピューターでシミュレーションを行なった結果、各クラブがここから決勝までの全ラウンドを勝ち抜く確率を割り出して発表している。
ラウンド・オブ・16では、最も準々決勝進出に近い位置にいるとされたのがインテルだ。宿敵ミランをプレーオフで下したフェイエノールトに勝つ確率が81.6%というのは、両者の実力差を考えれば妥当な数字と言えるかもしれない。その意味で、同ラウンド屈指の好カードとなったパリ・サンジェルマン対リバプールの両チームの勝利確率は、それぞれ41.7%、58.3%と、比較的均等である(全チームの数値は以下の通り)。
パリ・サンジェルマン(41.7%)対リバプール(58.3%)
クラブ・ブルージュ(40%)対アストン・ビラ(60%)
レアル・マドリー(57.6%)対アトレティコ・マドリー(42.4%)
PSV(25.5%)対アーセナル(74.5%)
ベンフィカ(26%)対バルセロナ(74%)
ドルトムント(54%)対リール(46%)
バイエルン(52.9%)対レバークーゼン(47.1%)
フェイエノールト(18.4%)対インテル(81.6%)
すでに準々決勝以降の組み合わせも決定されているが、それを踏まえての各ラウンドの確率上位チームを紹介すると、準々決勝がバルセロナ(57.3%)、リバプール(49%)、インテル(47.9%)、アーセナル(40.9%)、準決勝はバルセロナ(31.3%)、リバプール(30.9%)、そして決勝ではリバプール(19.2%)がバルセロナ(14.8%)を抑えてトップとなった。
一方、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、今季のサッカー界の傾向から欧州制覇に必要と思われる8つの項目を挙げ、それぞれで最も劣るチームを篩い落としていくという興味深い方法で、最終的に生き残る1チームを決定。最初は「得点力」で、これによりアストン・ビラとクラブ・ブルージュがまず"脱落"となった。
続いて、「失点を防ぐ力」でドルトムント、リール、「攻撃エリアでのボール支配力」でアトレティコ、「プレッシング力」でバイエルン、レバークーゼン、ベンフィカ、「テンポとポゼッションの高さ」でマドリー、アーセナル、インテル、「クロスの頻度のバランス」でパリSG、「フィジカルの強さ」でPSV、フェイエノールトが、それぞれ除外される。
こうして残ったのは、やはりリバプールとバルセロナの2チームで、最後の項目「守備のコントロール力」によって前者に軍配が。「今季のリーグフェーズで首位通過したリバプールこそが、過去14シーズンの優勝チームの特徴に最も近いチームだということだ」(同メディア)。
どちらも結果予想はほぼ同じものとなったが、Optaによる予想を報じたスペイン・マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、地元クラブのマドリー(決勝勝利の確率は9.8%)、アトレティコ(4.2%)が「過小評価」だったことに納得がいかないのか、「かつてマドリーは、優勝確率わずか1%とされながらも、CLを制覇したことがある」と指摘している。果たして、ここからの戦いは順当なものとなるのか、あるいは驚きの番狂わせが待っているのか。
構成●THE DIGEST編集部
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ここからは例年通りのホーム&アウェー方式での緊張感溢れる試合が欧州全土で展開されるが、どのクラブが5月31日にドイツ・ミュンヘンの夜空にビッグイヤーと呼ばれる優勝トロフィーを掲げることになるのかは最大の興味の焦点である。
各国メディアも独自の視点から展望を行なっており、スポーツのデータ専門サイト『Opta Analyst』は、最新のデータを用いたスーパーコンピューターでシミュレーションを行なった結果、各クラブがここから決勝までの全ラウンドを勝ち抜く確率を割り出して発表している。
ラウンド・オブ・16では、最も準々決勝進出に近い位置にいるとされたのがインテルだ。宿敵ミランをプレーオフで下したフェイエノールトに勝つ確率が81.6%というのは、両者の実力差を考えれば妥当な数字と言えるかもしれない。その意味で、同ラウンド屈指の好カードとなったパリ・サンジェルマン対リバプールの両チームの勝利確率は、それぞれ41.7%、58.3%と、比較的均等である(全チームの数値は以下の通り)。
パリ・サンジェルマン(41.7%)対リバプール(58.3%)
クラブ・ブルージュ(40%)対アストン・ビラ(60%)
レアル・マドリー(57.6%)対アトレティコ・マドリー(42.4%)
PSV(25.5%)対アーセナル(74.5%)
ベンフィカ(26%)対バルセロナ(74%)
ドルトムント(54%)対リール(46%)
バイエルン(52.9%)対レバークーゼン(47.1%)
フェイエノールト(18.4%)対インテル(81.6%)
すでに準々決勝以降の組み合わせも決定されているが、それを踏まえての各ラウンドの確率上位チームを紹介すると、準々決勝がバルセロナ(57.3%)、リバプール(49%)、インテル(47.9%)、アーセナル(40.9%)、準決勝はバルセロナ(31.3%)、リバプール(30.9%)、そして決勝ではリバプール(19.2%)がバルセロナ(14.8%)を抑えてトップとなった。
一方、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、今季のサッカー界の傾向から欧州制覇に必要と思われる8つの項目を挙げ、それぞれで最も劣るチームを篩い落としていくという興味深い方法で、最終的に生き残る1チームを決定。最初は「得点力」で、これによりアストン・ビラとクラブ・ブルージュがまず"脱落"となった。
続いて、「失点を防ぐ力」でドルトムント、リール、「攻撃エリアでのボール支配力」でアトレティコ、「プレッシング力」でバイエルン、レバークーゼン、ベンフィカ、「テンポとポゼッションの高さ」でマドリー、アーセナル、インテル、「クロスの頻度のバランス」でパリSG、「フィジカルの強さ」でPSV、フェイエノールトが、それぞれ除外される。
こうして残ったのは、やはりリバプールとバルセロナの2チームで、最後の項目「守備のコントロール力」によって前者に軍配が。「今季のリーグフェーズで首位通過したリバプールこそが、過去14シーズンの優勝チームの特徴に最も近いチームだということだ」(同メディア)。
どちらも結果予想はほぼ同じものとなったが、Optaによる予想を報じたスペイン・マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、地元クラブのマドリー(決勝勝利の確率は9.8%)、アトレティコ(4.2%)が「過小評価」だったことに納得がいかないのか、「かつてマドリーは、優勝確率わずか1%とされながらも、CLを制覇したことがある」と指摘している。果たして、ここからの戦いは順当なものとなるのか、あるいは驚きの番狂わせが待っているのか。
構成●THE DIGEST編集部
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