現地時間4月16日に行なわれたカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAの第4節で、サントスのブラジル代表FWネイマールはアトレチコ・ミネイロ戦(2-0の勝利)で先発出場を果たしたが、負傷によりわずか32分で交代を余儀なくされた。
【画像】「彼らは歴史を作った。今度は俺たちの番だ」バルサ公式が新旧トリデンテの画像を投稿!
今年2月にサウジアラビアのアル・ヒラルと契約を解除し、古巣サントスに12年ぶりに復帰を果たしたネイマールは、カンピオナート・パウリスタの7試合でプレーした後、古傷である左ハムストリングス負傷の再発で4試合を欠場。前節フルミネンセ戦でピッチに戻り、今回のアトレチコMG戦でようやくスタメンに名を連ねたが、またしても負傷で涙の途中退場となった。
14日に成績不振で解任されたペドロ・カイシーニャの後を受け、暫定監督として指揮を執り、初戦を飾った元Jリーガーでブラジル代表としても活躍したセサール・サンパイオは、本拠地ヴィラ・ベルミーロでの通算100試合目を祝われた背番号10(この試合では「100」をつけた)について、試合後に以下のように語っている(ブラジルのスポーツ紙『lance!』より)。
「まだ正確な診断が出ていないため、何とも言えない。明日検査を行なう予定だ。我々がこれまでに計画してきた試合展開が上手くいっていた中で、重要な戦力が離脱することになってしまった。長期離脱にならないことを祈っているし、彼の穴を埋めるため、チーム全体で対応していきたいと思う」
一方、この負傷退場に対するブラジル国内の反応を見ると、スポーツ専門チャンネル『TNT SPORTS』のコメンテーターを務めるワラシ・ボルヘス氏は「またもや負傷! もはや彼を当てにするのは不可能だ。彼の最大の敵は、彼自身の身体だ」、ジャーナリストのヴィクトル・カネド氏は「ネイマールのことを信じるのは難しくなってきた」と、それぞれ自身のSNSに投稿した。
また同じくジャーナリストのアンドレ・リゼク氏は、「ネイマールは42日間試合に出場せず、日曜日(フルミネンセ戦)に復帰したが、52分間プレーしたのみだった。そして今日、再び負傷し、30分で交代となってしまった。このスター選手の復帰への道のりは簡単なものではない。今後は、これまで以上に慎重な対応が求められるだろう」と指摘している。
サウジでの日々の大部分を治療とリハビリに費やし、わずか7試合の出場に終わった後、母国凱旋を果たしたネイマールには多くの期待がかけられていたが、ここまでの働きについて前出の『lance!』紙は「多くの人々が思い描いていた『おとぎ話』からは程遠いものだ」と厳しく評していた。
またカイシーニャ監督解任の引き金を引いたフルミネンセ戦(0-1)の後には、元ブラジル代表FWで現コメンテーターのワルテル・カーザグランデからも、「ネイマールは、どのチームやグループにとっても、今や全く必要とされない存在だ。彼はフィジカル的な資質を失っている。もう『試合を決定づける存在』という幻想は捨てるべきだ」と酷評し、サントスへの貢献度を高めるための努力を求めている。
「彼はもっと頻繁に試合に出て、本気でサントスに尽くす必要がある。少なくとも、チームを下位に沈んでいる現状から救うために違いを見せなければ、クラブの空気は変わってしまう。だが問題なのは、ネイマールがサントスを牛耳っていることだ。では、一体誰が彼のやる気を問えるのか? サントスのサポーターは、彼がいるだけで満足するのか? 負け続きで降格圏にいるのに? カイシーニャ監督だけが責任を負うのか?」
国内だけでなく、フランスのサッカー専門サイト『FOOTMERCATO』からも現状を「悪夢」と表現されるなど、ネガティブな見方がなされているブラジルの至宝を襲った新たなアクシデント。ここから彼は巻き返しを図り、再び世界に自身が健在であるとアピールすることができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】左太腿を痛め、ピッチに座り込むネイマール
【画像】「彼らは歴史を作った。今度は俺たちの番だ」バルサ公式が新旧トリデンテの画像を投稿!
今年2月にサウジアラビアのアル・ヒラルと契約を解除し、古巣サントスに12年ぶりに復帰を果たしたネイマールは、カンピオナート・パウリスタの7試合でプレーした後、古傷である左ハムストリングス負傷の再発で4試合を欠場。前節フルミネンセ戦でピッチに戻り、今回のアトレチコMG戦でようやくスタメンに名を連ねたが、またしても負傷で涙の途中退場となった。
14日に成績不振で解任されたペドロ・カイシーニャの後を受け、暫定監督として指揮を執り、初戦を飾った元Jリーガーでブラジル代表としても活躍したセサール・サンパイオは、本拠地ヴィラ・ベルミーロでの通算100試合目を祝われた背番号10(この試合では「100」をつけた)について、試合後に以下のように語っている(ブラジルのスポーツ紙『lance!』より)。
「まだ正確な診断が出ていないため、何とも言えない。明日検査を行なう予定だ。我々がこれまでに計画してきた試合展開が上手くいっていた中で、重要な戦力が離脱することになってしまった。長期離脱にならないことを祈っているし、彼の穴を埋めるため、チーム全体で対応していきたいと思う」
一方、この負傷退場に対するブラジル国内の反応を見ると、スポーツ専門チャンネル『TNT SPORTS』のコメンテーターを務めるワラシ・ボルヘス氏は「またもや負傷! もはや彼を当てにするのは不可能だ。彼の最大の敵は、彼自身の身体だ」、ジャーナリストのヴィクトル・カネド氏は「ネイマールのことを信じるのは難しくなってきた」と、それぞれ自身のSNSに投稿した。
また同じくジャーナリストのアンドレ・リゼク氏は、「ネイマールは42日間試合に出場せず、日曜日(フルミネンセ戦)に復帰したが、52分間プレーしたのみだった。そして今日、再び負傷し、30分で交代となってしまった。このスター選手の復帰への道のりは簡単なものではない。今後は、これまで以上に慎重な対応が求められるだろう」と指摘している。
サウジでの日々の大部分を治療とリハビリに費やし、わずか7試合の出場に終わった後、母国凱旋を果たしたネイマールには多くの期待がかけられていたが、ここまでの働きについて前出の『lance!』紙は「多くの人々が思い描いていた『おとぎ話』からは程遠いものだ」と厳しく評していた。
またカイシーニャ監督解任の引き金を引いたフルミネンセ戦(0-1)の後には、元ブラジル代表FWで現コメンテーターのワルテル・カーザグランデからも、「ネイマールは、どのチームやグループにとっても、今や全く必要とされない存在だ。彼はフィジカル的な資質を失っている。もう『試合を決定づける存在』という幻想は捨てるべきだ」と酷評し、サントスへの貢献度を高めるための努力を求めている。
「彼はもっと頻繁に試合に出て、本気でサントスに尽くす必要がある。少なくとも、チームを下位に沈んでいる現状から救うために違いを見せなければ、クラブの空気は変わってしまう。だが問題なのは、ネイマールがサントスを牛耳っていることだ。では、一体誰が彼のやる気を問えるのか? サントスのサポーターは、彼がいるだけで満足するのか? 負け続きで降格圏にいるのに? カイシーニャ監督だけが責任を負うのか?」
国内だけでなく、フランスのサッカー専門サイト『FOOTMERCATO』からも現状を「悪夢」と表現されるなど、ネガティブな見方がなされているブラジルの至宝を襲った新たなアクシデント。ここから彼は巻き返しを図り、再び世界に自身が健在であるとアピールすることができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】左太腿を痛め、ピッチに座り込むネイマール
関連記事
- アーセナル、パリSGが有力候補!? ついに4強が出揃ったCLを各国メディアが展望! 伊紙はバルサと対峙のインテルに絶大な信頼
- CL4強入り決定も“冷や汗”のセカンドレグに…「震えていた」パリSGと「致命的なミスを繰り返した」バルサに厳しい指摘!
- 「3点差」に挑む瀕死のマドリー、奇跡は起こせるのか? 現地メディアは過去の逆転劇を列挙し、「逆境でこそ燃えるタイプ」と盛り上げに必死だが…
- 3人で82得点をマーク! バルサの「トリデンテ」はなぜ機能しているのか? 評判倒れのマドリー3トップとの違いは…
- 「10番は彼のために用意しなければならない」アルゼンチン代表監督が次回W杯のメッシ招集を明言。「引き際を決めるのは彼自身だ」