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フリットは旧敵インテル、ジダンは母国パリSGに“一票”。CL決勝を各国メディア&識者が徹底予測!

THE DIGEST編集部

2025.05.30

前線のキーマンとなるパリSGのデンベレ(左)とインテルのラウタロ・マルティネス(右)。(C) Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝は現地5月31日、ドイツ・ミュンヘンでパリ・サンジェルマンとインテルによって争われる。

【動画】決勝に進んだインテルとパリSGの準決勝第2戦ハイライト!
 パリSGは2019-20シーズン以来2回目、インテルは2022-23シーズン以来7回目の決勝で、勝てば前者は初、後者は2009-10シーズン以来4度目の欧州制覇となる。いずれもビッグイヤーと呼ばれるトロフィーを獲得するに相応しい戦いぶりをここまで見せており、勝敗を予想するのは非常に難しい。
 
 データ専門メディア『Opta Analyst』は準決勝終了後のスーパーコンピューターによる予想でパリSGの勝利の可能性を「53.6%」、インテルは「46.4%」としている。スポーツ専門分析メディア『SisalTipster』はさらに細かく、「90分間の勝利」の確率でパリSGが「42%」、決勝ではアウェーチーム扱いのため黄色のユニホームを着用するインテルのそれは、延長戦に入る確率と同じ「29%」。ちなみにPK戦突入は「15%」となっており、いずれにせよフランス・チームが有利との見方だ。

 また、多くの元選手たちも試合予想を求められている。1988-89シーズンから欧州連覇を果たして長く続く黄金時代の幕を開けたミランのレジェンドであるルート・フリットは「インテルは経験豊富であり、決勝で勝つと思う。彼らは、いざとなれば非常に堅実に守ることができる。もしインテルが先制すれば、彼らの守備網をパリSGが突破するのは難しくなるだろう」と、かつての宿敵に"一票"を投じている(UEFA公式サイトより)。

 対してパリSGには、フランスの英雄ジネディーヌ・ジダンが「フランスのチームは勝たなければならない」と1992-93シーズンのマルセイユ以来となる同国クラブの戴冠を願った。そのマルセイユが決勝でミランを下した際に決勝点を挙げたバジール・ボリ(元浦和レッズ)も「フランスを代表するチームを応援することは、私にとって大事なことだ」と、ジダンに同意した(フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』より)。
 
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