現地時間６月21日に行なわれたFIFAクラブワールドカップのグループステージ第２節で、浦和レッズはイタリアの名門インテルに１-２で敗れた。

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　チャンピオンズリーグ（CL）準優勝の強豪を相手に、ノックアウトステージ進出を懸けた一戦に臨んだ2022年AFCチャンピオンズリーグ王者は、守勢を強いられながらも、11分に金子拓郎の右サイドの突破から渡邊凌磨がクロスをダイレクトで決めて先制に成功。その後も粘り強く守ってインテルにゴールを許さなかった。しかし、78分にCKからラウタロ・マルティネスの技巧的なバイシクル弾を浴びて失点すると、後半アディショナルタイムにはシュートの跳ね返りをバレンティン・カルボーニに詰められた。

　終了間際の逆転負けで前節リーベル・プレート戦（１-３）に続いて２敗目を喫し、最終節を残してステージ敗退が決まった浦和。マチェイ・スコルジャ監督は「試合をコントロールしようとし、守備ラインを少し高めに保つつもりでいたが、インテルはそれを許してくれず、とても難しかった。それでもチームは、守備で本当によく頑張ってくれた」と振り返り、渡邊は「もっと良い時間帯が持続できたはずだと感じていたし、そうすべきでした。それは、チームとして改善すべき点です」と反省した。

　一方、辛勝のインテルでは、クリスティアン・キブ監督が「日本のチームは良いプレーをしていた。我々は、このような組織的な相手に対し、あらゆる手段で混乱を生み出そうとした。選手は本当に真剣にプレーし、持っているもの全てを出してくれた」と自チームを称賛する上で浦和にも言及し、ラウタロも「南米出身として、これまでに他の大陸の選手たちがどれほど情熱を込めてプレーするかを見てきたが、今日も例外ではなかった」と語っている。
  　FIFA（国際サッカー連盟）の公式サイトは、この試合を「後半に入り、CLファイナリストが徐々に圧力を強める中、浦和は粘り強く守り続けた。しかし、スコルジャ監督率いるチームはついに残り12分で耐えきれなくなり、追いつかれてしまう。このまま引き分けで、グループEは最終節までもつれる展開になるかと思われたが、後半アディショナルタイム２分、途中出場のカルボーニがこぼれ球を押し込み、レッズの希望を打ち砕いた」と伝えた。

　各国メディアの報道では、インテルの母国イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』が「インテルはアルゼンチン出身のラウタロとカルボーニの２人に頼ることで、浦和に敗れるという『屈辱』を回避し、試合をひっくり返した。浦和は、イタリアのセリエAにいたら、残留争いをしているようなチームだ」と報じている。

　また、浦和のプレーについては「守備ラインを４バックから、まるで６バックのような形にし、４-３-３のウイングの選手たちも完全にSBのような役割をこなしていた」と解説し、「この守備ブロックを、インテルは崩せなかった」「後半のインテルは、ほとんど浦和陣内の30メートル圏内でプレーしていた。まるで一方通行のトレーニングのようだったが、それでも決定機を決めきれずにいた」と、自国チームの拙攻ぶりを強調した。