現地6月23日に行なわれたFIFAクラブ・ワールドカップのグループステージ最終節で、アメリカのインテル・マイアミはブラジルのパルメイラスと2-2で引き分け、グループAの2位でノックアウトステージ進出を決めている。
【画像】多くのスター選手との写真をバッジョがアップ
前節にポルトガルの名門ポルト相手に金星(2-1)を挙げたことで、有利な状況で最終戦を迎えたマイアミは、16分にカウンターからテデオ・アジェンデが独走して先制点を奪うと、65分には名手ルイス・スアレスが見事なドリブルで相手守備陣を突破して加点。守備では試合を通して3倍近いシュートを浴びながらも終盤まで無失点を維持し、80分、87分にゴールネットを揺らされたが、勝点1を積み上げて最初の関門を突破してみせた。
欧州と南米の強豪に割って入る形で次ラウンド進出を果たしたことで、マイアミのハビエル・マスチェラーノ監督は「大会開幕前に立てた目標である、ベスト16入りを果たせた」と満足感を示した。この元アルゼンチン代表MFだけでなく、マイアミの合同オーナーであるホルヘ・マスも「この若いチームにとって、ノックアウトラウンド進出は成功である」と評している(スポーツ専門チャンネル『ESPN』より)。
5月にMFセルヒオ・ブスケッツが「我々がクラブW杯で戦えるレベルに達していないのは明らかだが、グループステージでは健闘できるよう頑張るつもりだ」と語ったように、マイアミは、他のチームのようにタイトルホルダー、ランキング上位チームとしてではなく、「開催国枠」としての出場であり、リオネル・メッシというサッカー界で最も象徴的な存在によって大会に彩りや話題性を加えたいFIFA(国際サッカー連盟)の思惑だという見方が大勢を占めていた。
果たして、主催者の期待通りにメッシはポルト戦で見事なFKで決勝ゴールを奪う活躍を見せ、パルメイラス戦でも主役の座は1ゴール・1アシストを記録したスアレスに譲ったものの、38歳の誕生日(24日)を翌日に控えた大エースは90分間ピッチに立ち続け、ブラジルチーム相手に幾度か見せ場を創っている。
スペインのスポーツ紙『MARCA』は、「彼がピッチに立っているだけで、相手は圧倒される。そして、パルメイラスは、まさにレオにひれ伏す寸前だった」「この選手を楽しもう。彼のやることは全て常識外れだ。メッシは、前半は良いパフォーマンス、そして後半は素晴らしいプレーでブラジルチームを圧倒した。彼はまたしても記録を破り、歴史を作る姿を見せた。そして今夜はその力で、チームを世界のベスト16へと導いた。レオ、誕生日おめでとう」と、最大級の賛辞を贈った。
同メディアは、「メッシはこれまで、クラブでも代表でも、グループステージ敗退の経験がない。この大会でも、その記録を守るつもりだ」とポルト戦前に報じていたが、それを果たした後、彼はラウンド・オブ16で2023年夏まで3年間を過ごしたパリ・サンジェルマンと対峙することが決定している。
英国公共放送『BBC』は、この興味深い“再会”が実現したことで「大会主催者は、(マイアミを出場させたことについて)間違いなく正しい判断を下したと感じているだろう」と綴り、フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は「かつては、もう二度と交わることはないと思われていたが、運命はいたずら好きだ。予測のつかない結果が続いたグループステージを経て、パリSGとメッシは再び顔を合わせることとなった」と報じた。
『L’EQUIPE』はまた、「これはなんとも皮肉な再会だ。というのも、このアルゼンチン人はフランスを去って以来、このパリSG時代がいかに失望に満ちていたか、そして自分が全く充実していなかったかを繰り返し語ってきたからだ。こうした発言に対し、パリSG首脳陣は『恩知らずだ』と感じている。彼がフランスで過ごした間に得ていた巨額の報酬を考えれば、なおさらである」と指摘し、この世界一の選手と、今夏に念願の欧州制覇を果たしたクラブの対決について以下のように展望を示している。
「もっとも、メッシがピッチ上で、かつて自身が所属したチームと再会するという実感はあまり抱くことはないだろう。彼がともにプレーした選手たちの多くはすでにいなくなっており、この試合はそうした因縁よりも、競技の側面がより強く問われることになる。そして今回、欧州王者となったパリを相手にするメッシにとって、状況は有利と言えないかもしれない」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】メッシの鮮やかなFKが決勝点! クラブW杯ポルト戦ハイライト
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前節にポルトガルの名門ポルト相手に金星(2-1)を挙げたことで、有利な状況で最終戦を迎えたマイアミは、16分にカウンターからテデオ・アジェンデが独走して先制点を奪うと、65分には名手ルイス・スアレスが見事なドリブルで相手守備陣を突破して加点。守備では試合を通して3倍近いシュートを浴びながらも終盤まで無失点を維持し、80分、87分にゴールネットを揺らされたが、勝点1を積み上げて最初の関門を突破してみせた。
欧州と南米の強豪に割って入る形で次ラウンド進出を果たしたことで、マイアミのハビエル・マスチェラーノ監督は「大会開幕前に立てた目標である、ベスト16入りを果たせた」と満足感を示した。この元アルゼンチン代表MFだけでなく、マイアミの合同オーナーであるホルヘ・マスも「この若いチームにとって、ノックアウトラウンド進出は成功である」と評している(スポーツ専門チャンネル『ESPN』より)。
5月にMFセルヒオ・ブスケッツが「我々がクラブW杯で戦えるレベルに達していないのは明らかだが、グループステージでは健闘できるよう頑張るつもりだ」と語ったように、マイアミは、他のチームのようにタイトルホルダー、ランキング上位チームとしてではなく、「開催国枠」としての出場であり、リオネル・メッシというサッカー界で最も象徴的な存在によって大会に彩りや話題性を加えたいFIFA(国際サッカー連盟)の思惑だという見方が大勢を占めていた。
果たして、主催者の期待通りにメッシはポルト戦で見事なFKで決勝ゴールを奪う活躍を見せ、パルメイラス戦でも主役の座は1ゴール・1アシストを記録したスアレスに譲ったものの、38歳の誕生日(24日)を翌日に控えた大エースは90分間ピッチに立ち続け、ブラジルチーム相手に幾度か見せ場を創っている。
スペインのスポーツ紙『MARCA』は、「彼がピッチに立っているだけで、相手は圧倒される。そして、パルメイラスは、まさにレオにひれ伏す寸前だった」「この選手を楽しもう。彼のやることは全て常識外れだ。メッシは、前半は良いパフォーマンス、そして後半は素晴らしいプレーでブラジルチームを圧倒した。彼はまたしても記録を破り、歴史を作る姿を見せた。そして今夜はその力で、チームを世界のベスト16へと導いた。レオ、誕生日おめでとう」と、最大級の賛辞を贈った。
同メディアは、「メッシはこれまで、クラブでも代表でも、グループステージ敗退の経験がない。この大会でも、その記録を守るつもりだ」とポルト戦前に報じていたが、それを果たした後、彼はラウンド・オブ16で2023年夏まで3年間を過ごしたパリ・サンジェルマンと対峙することが決定している。
英国公共放送『BBC』は、この興味深い“再会”が実現したことで「大会主催者は、(マイアミを出場させたことについて)間違いなく正しい判断を下したと感じているだろう」と綴り、フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は「かつては、もう二度と交わることはないと思われていたが、運命はいたずら好きだ。予測のつかない結果が続いたグループステージを経て、パリSGとメッシは再び顔を合わせることとなった」と報じた。
『L’EQUIPE』はまた、「これはなんとも皮肉な再会だ。というのも、このアルゼンチン人はフランスを去って以来、このパリSG時代がいかに失望に満ちていたか、そして自分が全く充実していなかったかを繰り返し語ってきたからだ。こうした発言に対し、パリSG首脳陣は『恩知らずだ』と感じている。彼がフランスで過ごした間に得ていた巨額の報酬を考えれば、なおさらである」と指摘し、この世界一の選手と、今夏に念願の欧州制覇を果たしたクラブの対決について以下のように展望を示している。
「もっとも、メッシがピッチ上で、かつて自身が所属したチームと再会するという実感はあまり抱くことはないだろう。彼がともにプレーした選手たちの多くはすでにいなくなっており、この試合はそうした因縁よりも、競技の側面がより強く問われることになる。そして今回、欧州王者となったパリを相手にするメッシにとって、状況は有利と言えないかもしれない」
構成●THE DIGEST編集部
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