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Jリーグ・国内

浦和で“3年連続得点王”に挑むレオナルドは、Jリーグや日本人選手をどう見ているのか?【独占インタビュー後編】

多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

2020.02.21

エースの興梠との連係は徐々に向上。決定力抜群のコンビが、今季のリーグを席巻する可能性は大いにある。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

エースの興梠との連係は徐々に向上。決定力抜群のコンビが、今季のリーグを席巻する可能性は大いにある。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

――いつ頃からそんな考えに?

「子どもの頃からです。父親に『ロマーリオを見てみなさい。彼は相手にどんなにプレッシャーを受けても落ち着いているから正確なシュートが打てる。落ち着いていれば、落ち着いているほど、シュートは枠に飛ぶんだ』と言われました。それからロマーリオのプレービデオを何度も見て勉強しました」

――だからこそあれほど鋭いシュートが打てるのですね。DFと対峙してもわずかな隙間を突いてしまうような。

「それが僕の一番の武器です」

――シュートの時、何を意識していますか? DFの体勢とか?

「GKのポジショニングを見ています。どこにスペースがあって、どの角度なら止められなさそうか、とか。それを考えながら、ボールをDFから遠いところに置くようにする。そうするとゴールへの道筋が見えてくるわけです。まあ簡単ではないですね。何度もトレーニングを繰り返してきたからこそ、そういう視点で見られるようになったんです」

――日本人DFの印象は?

「技術があります。簡単にボールを蹴り飛ばさずに、しっかりと味方へとパスをつなげられる。僕はそういうタイプがすごく好きで、味方にすると、とても頼りになります」
 
――浦和のDF陣も頼もしいと。

「はい。日本サッカーの歴史に名を刻んでいる、または刻むであろう選手ばかりです。鈴木(大輔)選手も槙野(智章)選手も代表経験がありますし、加入3年目のマウリシオ選手も、すでに能力の高さを証明していますよね。みんな対人に強く、相手からリスペクトされるようなタレントです。FW目線で言えば、彼らのようなDFはすごくやりづらい。そうした選手が揃っているのは、チームとして大きなアドバンテージです」

――そうした選手を相手にトレーニングする日々は刺激的なのでは?

「そうですね。他のクラブと比べても、プラスアルファの難しさがあります。日本最高クラスのDFと毎日対峙していれば、試合になった時に、楽にプレーできると思います。つまり、このチームは得点を量産する要素が揃っているのです」

――では、J1得点王受賞に期待していいですか。

「たくさんゴールを決めて浦和に貢献します。ぜひ期待してください」

PROFILE
レオナルド/1997年5月28日生まれ、ブラジル出身。180センチ・70キロ。サントスユース出身(プロ以降はキャリアレコード参照)。J2通算38試合・28得点、J3通算31試合・24得点。ペナルティエリア内での冷静なフィニッシュワークが光るストライカー。DFの寄せをものともせず、巧みにボールをキープして鋭くゴールを陥れる技術は圧巻。将来は帰化して日本代表入りも考えているという。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

※『サッカーダイジェスト』2020年2月27日号より転載
 

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