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海外サッカー

新生マドリーの“3大ニューフェイス”に試練到来 スペイン紙が語るカレーラス、ハイセン、マスタントゥオーノの現在地

下村正幸

2025.11.16

 一方、『ラジオ・マルカ』の人気MC、ミゲル・キンターナ氏は「その過剰な自信と楽観的なところが、マドリーに多くの問題を引き起こしている」と精神的な未熟さを問題視する。マドリーの前監督、カルロ・アンチェロッティはかつてナチョ(現アル・カーディシーヤ)を称賛する際に、悲観的なところが集中力の高さに繋がっていると述べていたが、その見解は逆説的に今のハイセンに足りないものを示唆している。

 加入5日目にデビューし、以後ポジションを獲得したマスタントゥオーノも試練の時を迎えている。際立っていたのが、シャビ・アロンソ監督が重視する即時奪回を率先して実践した守備の献身性だ。さらに攻撃でもボールを早くさばいてリズムを作り出していた。
 
 しかし次第に「シャビ・アロンソ監督の固執は無駄な努力だ。20分間、生産的なプレーを見せた経験がない」とスペイン紙『AS』の元編集長、アルフレッド・レラーニョ氏が痛烈に斬り、ここまで1得点1アシストと数字が裏付けるフィニッシュに絡む働きの少なさをクローズアップされるようになり、ベリンガムの故障からの復帰や中盤4枚のシステム採用も重なり、CLユベントス戦やバルセロナとのクラシコではスタメンを外された。

 その最中に恥骨を痛め、11月の代表ウィークによる中断前の直近2試合、CLリバプール戦とラージョ・バジェカーノ戦を欠場した。もっとも『AS』は「負傷前の出場機会の減少はクラブ内では成長過程の一部として、自然に受け止められている。懸念は全くない」と伝えている。そしてその挫折に対する見解はまたカレーラスとハイセンにも当てはまる側面である。

文●下村正幸

【動画】スコアレスドローに終わったラージョ対マドリー 12節ハイライト
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