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海外サッカー

「なぜパブロだけが…」「勇気ある判定」 ウェストハム対アーセナル戦のVARによるゴール無効判定に様々な見解! セットプレー時の「取り締まり」を求める声も

THE DIGEST編集部

2026.05.12

 一方で、この判定を支持する声も少なくない。『ESPN』によれば、アーセナルのミケル・アルテタ監督は「非常に勇気ある判定だった」と審判団を称賛。「混乱や大歓声の中から離れ、冷静に映像を確認して正しい決断を下した。あれは明確なファウルだった」と語った。さらに、「2つのビッグクラブの運命を左右する瞬間であり、審判にかかるプレッシャーは計り知れない」と理解を示している。

 マンチェスター地元紙『Manchester Evening News』は、元イングランド代表で現在はコメンテーターを務めるガリー・ネビルの見解を紹介。「パブロの腕はラヤにずっと掛かっており、動きを妨げていた。私はファウルだと思う」と指摘し、「VARにその決断を下す勇気があるかが問われていた」と述べた。

 また『ESPN』のVAR検証記事では、「正しい判定だった」と明確に結論づけられている。VAR担当のイングランド審判員は、複数の選手同士の接触を慎重に確認した上で、「パブロの腕がラヤの胸部を横切り、GKの動きを明確に妨害していた」と判断。主審へのオンフィールドレビューを勧告し、カバナー主審も同意したという。同記事は、「これこそVARが導入された理由であり、高圧的な状況下で技術がポジティブに機能した例だ」と評価した。
 

 ただし、問題は「判定の正否だけではない」とする声も強い。『The Guardian』紙は、「数十億ポンド規模のタイトル争いと残留争いが、モニター前で腕の位置を解析する審判に委ねられた」と皮肉を込めて報道。「17回ものリプレー確認が行なわれた」とし、「アー
セナルがセットプレー時の激しい競り合いを武器としてきたことを考えると、皮肉な結末でもある」と論じ、さらに「55対45程度の微妙な判定だったが、最終的には正しかった」としながらも、「そもそもVAR介入基準を満たしていたのかという問題は残る」と指摘している。

 サッカー専門サイト『football.london』も、「問題はゴールの取り消しではなく、決断に時間がかかりすぎたことだ」と批判。「17回ものリプレーを確認した事実は、主審自身が“明白な誤審”だと確信していなかったことを示している」と指摘。また、同じ場面でアーセナルのデクラン・ライスがディノス・マブロパノスに対してファウルを犯していた可能性が検証されなかった点にも言及。「セットプレーでの引っ張り合いと“レスリング状態”を、PGMOLはもっと厳格に取り締まる必要がある」と主張している。

 そして最後に『ESPN』は、アルテタ監督が2週間前にはチャンピオンズ・リーグでのVAR判定に激怒していたことを挙げ、「人々は自分たちに有利ならVARを歓迎し、不利ならゲームを壊したと批判する」と皮肉った上で、「VARは論争をなくすためではなく、重大な判定を最終的に正しいものにするために導入された」と説明。「今回のケースでは、ウェストハムや(2位の)マンチェスター・シティには痛手となったが、VARは『得点に繋がる反則』を正しく見つけ出した」と結論づけた。

構成●THE DIGEST編集部

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