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海外サッカー

「蝿を払うように宿敵を退けた」カンプ・ノウのクラシコで証明された“バルサ黄金期の再来”とマドリーとの決定的格差

下村正幸

2026.05.12

 カタルーニャに拠点を置く『SPORT』紙のエルネスト・フォルチ元編集長は、今回の戴冠を「単なる一つのタイトルという枠に収まらない、重みのあるリーグ優勝」と位置づけ、両クラブの間に横たわる距離をこう力説した。

「日曜日、カンプ・ノウで目撃されたものは、単なる1試合ではなく、ある種の証明であり、何より象徴的な儀式だった。バルサは、まるで身体に止まった蝿を払いのけるかのような余裕を持って、白い巨人を退けた。必要であれば、さらにスコアを広げることもできただろう。後半は、優勝を確信したバルサと、これ以上の屈辱を避けたいマドリーとの間で、まるで密約が交わされたかのような展開となった。バルサは何節も前から実質的に優勝に手をかけていたが、一方でマドリーは、根幹を揺るがす内部崩壊の中で、手の施しようのない凋落ぶりを露呈し続けるだけだった」

 この勝利によって、クラシコの全コンペティションを通算した対戦成績は106勝52分け106敗と、ついにタイに持ち込まれた。カタルーニャにおいて近年、話題にのぼる1990-91シーズンを境にラ・リーガの優勝回数をカウントすれば、バルサの19回に対し、マドリーは11回というもう一つの数字。ヨハン・クライフが「ドリームチーム」を率いて初めてリーグを制覇して以降、スペインの勢力図は大きく塗り替えられている。
 
 試合当日の未明に父を亡くしながら指揮を執り、試合後に選手たちの手で宙に舞ったハンジ・フリック監督。彼はクライフの直接の弟子ではないが、その系譜を受け継ぎながら、現代的な強度を加えてその哲学を鮮やかにアップデートさせた。

 バルサが才能豊かな若手を中心にさらなる成長曲線を描こうとする一方で、マドリーは、常勝軍団結成へのラストピースと目されていたエムバペの加入を経て、2シーズン連続の無冠が決定した。カンプ・ノウでの歴史的な戴冠劇は、現在の両者の間に横たわる格差を、改めて世界に知らしめる結果となった。

文●下村正幸

【動画】バルサに軍配! クラシコ・ハイライト
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