初タイトルをねらう桐蔭横浜大のキーマンにとって忘れられない記憶がある。
昨年12月22日、埼玉の浦和駒場スタジアムで行われたインカレ決勝は0-0のまま延長に突入。桐蔭横浜大は92分に先制しながら最終的に1-3の逆転負けを喫した。先制直後の96分、同点に追いつかれるPKを与えてしまったのが、だれあろう、橘田だった。
今季の公式プログラムのなかで、明治大の小柏剛と常本佳吾、桐蔭横浜大の鳥海芳樹と橘田の4人による特別座談会が巻頭を飾っているのだが、インカレ決勝でのPK献上について自ら触れている。あの悔しさは今でも脳裏に焼きついて離れないのだろう。
「橘田はふだん感情を表に出すようなタイプではないけれど、試合後、大泣きしていました。相当、悔しかったんだと思います。ここからどう踏ん張っていくか。橘田自身の成長につなげてくれたら、明治大と決勝を戦った意味がまたひとつ増えるんじゃないかと思いますね」(安武監督)
7月5日の関東大学リーグ1部の開幕戦で、桐蔭横浜大は国士舘大に1-0できっちり勝ち、幸先よく白星スタートを切った。続く2節では、法政大に先制しながらも1-2の逆転負け。桐蔭横浜大にとって手痛い敗戦だが、いつまでも引きずっているわけにはいかない。
打倒・明治大――。壁は高く、分厚いが、その言葉を胸に橘田はこれからもひたむきに戦い続ける。
取材・文●小室功(オフィスプリマベーラ)
昨年12月22日、埼玉の浦和駒場スタジアムで行われたインカレ決勝は0-0のまま延長に突入。桐蔭横浜大は92分に先制しながら最終的に1-3の逆転負けを喫した。先制直後の96分、同点に追いつかれるPKを与えてしまったのが、だれあろう、橘田だった。
今季の公式プログラムのなかで、明治大の小柏剛と常本佳吾、桐蔭横浜大の鳥海芳樹と橘田の4人による特別座談会が巻頭を飾っているのだが、インカレ決勝でのPK献上について自ら触れている。あの悔しさは今でも脳裏に焼きついて離れないのだろう。
「橘田はふだん感情を表に出すようなタイプではないけれど、試合後、大泣きしていました。相当、悔しかったんだと思います。ここからどう踏ん張っていくか。橘田自身の成長につなげてくれたら、明治大と決勝を戦った意味がまたひとつ増えるんじゃないかと思いますね」(安武監督)
7月5日の関東大学リーグ1部の開幕戦で、桐蔭横浜大は国士舘大に1-0できっちり勝ち、幸先よく白星スタートを切った。続く2節では、法政大に先制しながらも1-2の逆転負け。桐蔭横浜大にとって手痛い敗戦だが、いつまでも引きずっているわけにはいかない。
打倒・明治大――。壁は高く、分厚いが、その言葉を胸に橘田はこれからもひたむきに戦い続ける。
取材・文●小室功(オフィスプリマベーラ)