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Jリーグ・国内

開幕6戦でまさかの5敗…17位に沈む鹿島に救世主は現われるのか

小室功

2020.07.24

ザーゴ監督は「自分たちが目指しているサッカーに間違いはない」と強気を貫くが…。写真:徳原隆元

ザーゴ監督は「自分たちが目指しているサッカーに間違いはない」と強気を貫くが…。写真:徳原隆元

 こうした停滞ムードを一掃し、決定力アップの起爆剤となり得る存在の出現が待たれている。

 その有力候補がFWの上田綺世だった。2019年の途中、法政大3年時に1年半ほど前倒しする形で鹿島入り。同年7月31日の浦和戦でJデビューを飾り、8月10日の横浜戦ではJ初ゴールを決めている。

 年が改まって、タイで行われたU-23アジア選手権に参加。そこで負傷して、鹿島でのチーム合流が遅れてしまったが、中断明けから公式戦での出場機会を増やし、第5節の横浜戦で今季初スタメンを果たした。

 そこで2得点を挙げて、チームの勝利に貢献。公式戦での連敗を6で食い止めた。

「ゴールに絡んでいくのが僕の仕事。空中戦だったり、スペースへの動き出しだったり、もちろんシュートだったり、そういう自分のストロングポイントを濁してはいけないと思っている」

 点取り屋としての心意気を冷静に語る上田は、自身のプレースタイルについても次のように客観視する。

「僕はひとりでドリブル突破していくようなタイプじゃない。チームみんなで運んできたボールを、最後にゴール前で仕留める。味方に生かしてもらってこそのFWだと思うので、自分が(パスを)ほしいタイミングと状況、味方が(パスを)出したいタイミングと状況。ここを日ごろの練習からすり合わせるようにしている」
 
 横浜戦に続く6節の湘南戦もスタメン出場し、2試合連続ゴールの期待が膨らんだ。ところが、“さあ、これから”というときに負傷してしまう。60分、守備ラインの背後に抜け出し、ボールを受け、シュートに持ち込んだ際、相手選手と交錯し、右足関節挫創。治療期間が約1か月との診断を受けた。

 巻き返しのキーマンであるFWの上田の離脱は、チームにとって痛手にほかならない。Jリーグ6節を終えた時点で、17位に甘んじている鹿島。浮上のきっかけを作り、チームに活力をもたらす“救世主”は一体だれになるのか、今後の大きな関心事でもあるだろう。

取材・文●小室功(オフィスプリマベーラ)

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