もちろん、各リーグのレベルの違いや相手の質や特徴、またポジションや役割の違いもあるため、単純な数値の比較で優越を語るのはフェアではないと言えるだろうが、欧州で最もファウルを受ける選手のランキングで、常に５位以内に入っているネイマールが、過酷な環境でこれらの数値を刻んだことは評価されるべきだろう。

　また、彼についての称賛は、決して攻撃に対してだけでない。モナコでプレーするセスク・ファブレガスは、「ネイマールは特別の存在だ。どこでも違いを生み出せる選手であり、もっと自由を与えてもいいと思うのだが、彼は守備もするんだ」（日刊紙『L’EQUIPE』より）と語っており、チームプレーヤーとしての役割もしっかりこなしているようだ。
  　このところは毎シーズンのように、去就に関する噂が上がるネイマールだが、パリSGで2022年までの契約を全うすることになるのか。そして、そのパフォーマンスと数値を上げるとともに、多くのタイトルをチームにもたらして自身の価値を高めることができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部