日刊紙『Daily Mirror』は、「ハーゼンヒュットルの言葉がすぐに正当化された」と題した記事で、オーストリア人指揮官が以前に「南野の才能に疑いの余地はなく、即座にクラブに好影響を与える」と予測していたことを紹介し、デビュー戦を「完璧なスタートを切った」「自身の価値を示すのに、ほとんど時間を無駄にしなかった」と評した。

　英国サッカーメディア『90min』も、その評価は「リバプール・プレーヤーのデビュー戦は非常に印象的なものとなった。見事なゴールを決めた他、ボールを取りに行き、何かを起こそうという意欲を示した」と称賛に終始している。

　しかし、サウサンプトンの専門メディア『SAINTS MARCHING』は、南野への期待ゆえか、厳しさも忘れていない。

「最初の20分間はほとんどボールに触れられなかったが、（30分に）ワンタッチからのゴールでサウサンプトンの悪夢を終わらせ（連続無得点を２試合で阻止）、監督に自身の存在を印象付けた。ゴールは見事だったが、その後、戦術が変わると彼は自身の役割を見つけられず、チームに何も提供できなかった」
  　元イングランド代表FWで著名なコメンテーターのガリー・リネカーも自身のSNSで「リバプール・プレーヤーがついに決めた。南野はサウサンプトンにゴールを呼び戻した」と投稿するなど、日本人選手のゴールは大きな反響が呼んでいるようだ。

　所有元のリバプールが前節にアンフィールドでブライトンに1982年以来の敗北を喫したことで、現地メディアやファンがチームの不甲斐なさと南野の不在を関連づけた記事やSNSへの投稿をアップするなど、ここでも「タキ」の存在が脚光を浴びることとなっている。

　まだ多くの課題を残しているものの、最高の形で新天地でのスタートを切った南野。ここから、チームを勝利に導くほどに影響力を高めていけるか、非常に興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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