現地のスポーツメディア『OnSport』は「香川は勢いを増している」と題した記事で、ここまで後半途中からの出場にとどまっており、まだ時間がかかるとされている日本人が、「間もなくパブロ・ガルシア監督率いるチームで、多くのプレー時間を刻むことになるだろう」と予測している。

　また同メディアは、テッサロニキに到来してから３週間が経った香川が、試合や練習で存在感を示しており、ピッチ内外でのキャラクターで選手やスタッフ全員を魅了していること、そして彼らが31歳の日本人に対し、早くコンディションを最高レベルに上げ、さらに価値あるプレーを披露することを期待していると綴っている。
  　サッカーメディア『TO10.GR』も「ガルシア監督は、香川がリーグとカップにより高い戦力を提供するために、チームメイトと同じフィットネスレベルに到達しようと、毎日、トレーニングに懸命に取り組んでいるのを見守っている」と報じた。

　リーグではプレーオフも控えており、国内カップにも勝ち残っているPAOKは今後、大事な試合を多く迎えることになるが、ここでコンディションを整えた香川が、持ち前の技術でチャンスや得点を量産するとともに、経験豊富なリーダーとしてチームを牽引していく――クラブも思い描いているであろう理想のシナリオを、彼は体現することができるか。

構成●THE DIGEST編集部

【写真】PAOKが公開した香川真司のリーグデビュー戦の様子