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海外サッカー

「近未来のマドリーの11人」に選出された久保建英、厳しい現実とのギャップを埋められるか

THE DIGEST編集部

2021.02.18

スタメン復帰が期待される久保。ベティス戦ではどのように使われるのか。(C)Getty Images

スタメン復帰が期待される久保。ベティス戦ではどのように使われるのか。(C)Getty Images

 ヘタフェは2月19日(現地時間)、ラ・リーガ第24節でベティスと敵地ベニト・ビジャマリンで対戦する。

 3連敗&5戦連続未勝利と低迷し、降格圏からわずか3勝点差の14位に沈んでいるヘタフェにとって、7位につけているベティスはかなり手ごわい相手だと思われるが、ここで浮上のきっかけを掴みたいところだ。

 同様に悪い流れを断ち切りたいのは、久保建英も同様だろう。今冬にビジャレアルから“編入”し、エルチェ戦、ウエスカ戦では好パフォーマンスを見せて勝利に貢献したものの、以降は守備に忙殺されたり、孤立したりと、徐々に存在感が薄れ始め、ついにレアル・マドリー、レアル・ソシエダ戦と、続けてスタメン落ちの憂き目に遭った。

 ソシエダ戦では交代出場でチームの攻撃を活性化させ、チャンスも創出したことで高評価を得た彼が、再びホセ・ボルダラス監督のファーストチョイスに返り咲くのかが気になるところだが、現地メディアの予想は様々である。

 スポーツ紙『AS』は「カルレス・アレニャと久保は先週より試合から消えた。ボルダラス監督が理由に挙げた失点の増加は事実だが、この2試合でヘタフェの枠内シュートが0というのも事実だ。今こそ決断の時だ。勝点1を狙うか、残りの2も取りに行くのか。アラン・ニョムか久保のどちらかを選ぶは、大きな指標となる」と綴り、指揮官がどう舵を取るかに注目している。

 同じスポーツ紙の『MARCA』は、現時点で4-2-3-1での久保とアレニャのスタメン復帰を予想。4-4-2に原点回帰するも、前節は前半で失点を喫して攻撃も機能せず、前述の通り後半に久保らが登場して状況が変わったことを考えれば、再び方針転換する可能性もなくはないだろう。また、CBジェネの復帰も指揮官の決断に影響を及ぼすかもしれない。
 
 一方、サッカーメディア『El Desmarque』は「久保とアレニャの影響力の低下がチームに打撃を与え、2人はサブに降格。ヘタフェはメンバーを頻繁に変えることで、以前のような一貫した特徴を失っている」と現状をネガティブに説明するとともに、4-4-2で2列目右サイドには久保ではなく、ニョムが起用されると予想した。

 最終的にボルダラス監督がいかなる判断を下すかはまだ定かではないが、いずれにせよ久保がほんの数週間前とは打って変わり、不安定な立場に置かれており、ヘタフェでのキャリアの今後が不明瞭なものとなっていることは間違いない。
 

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