また、久保の所有元レアル・マドリーの専門メディア『Defensa Central』は「後半からの出場ですぐに影響を生んだ。久保の登場でチームは改善。彼はそのクオリティーの高さを示し、数少ないヘタフェの得点機を生み出した」と、こちらもポジティブな評価を下した。

　日刊紙『LA VANGUARDIA』も久保が攻撃を活性化させたことに言及しているが、それよりも後半開始からホセ・ボルダラス監督が彼を投入したことについて、「指揮官は勝利を目指す意向を明らかにした。この交代は、控えめに言っても、驚くべきことだった」と綴っている。
  　久保に“見切り”をつけ、守備的スタイルに原点回帰したとされるボルダラス監督だが、１部残留に向けて尻に火が付きつつある状況の中で、交代出場で輝きを放つ日本人選手に対する見方に変化が生まれてきたのだろうか。あるいは、結局は結果に繋がらなかったとして、再びプレー時間を制限するのか……。

　前述の『Defensa Central』はビジャレアルに続いてヘタフェでもベンチに座る時間の長くなった少年の現状を見て、「新たな移籍も大失敗だった」と評したが、久保自身はめげずに与えられた時間の中で奮闘し、状況の打開を試み続けている。

構成●THE DIGEST編集部

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