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海外サッカー

「アサノは移籍先を自由に選べる」浅野拓磨のパルチザン離脱に地元紙が見解。給与遅配が常態化する自国クラブへの痛烈批判も

THE DIGEST編集部

2021.05.11

 また、クラブ側を擁護し、浅野を批判したチームメイトたちについては、「彼らは何が起こったか、正しく理解していなかったために、浅野が仲間を裏切って背後から切りつけたと訴えたが、その発言は理解されることも、正当化されることも難しい。そして、これに乗って、『浅野に対しての遅配した額は“たった”3万5000ユーロ(約430万円)だ』というパルチザンの言い分もだ」と指摘する。

 同メディアは、パルチザンがかつて、自らの肉親の葬式にも出席せずにプレーするなど、クラブに忠誠を尽くしたアルマーニ・モレイラに対しても、後に酷い扱いをして退団に追いやった例を紹介し、「パルチザンは再び“試験”に失敗した」と表現、同じ過ちを繰り返したと綴った。
 
「契約が徹底的に尊重され、給与が数か月どころか、1日でも遅れることが許されない国からやって来た」浅野の今後について、「FIFAの外国人選手に関する規定は明確であり、浅野の行動は認められ、彼は受け取るべき金額を手にできる。そして、次の移籍先を自由に選べる。一方のパルチザンは、彼の移籍金として目論んでいた250万ユーロ(約3億円)を得ることはできない」と説明するとともに、同メディアは自国クラブの今後を以下のように展望した。

「ビジネスを司る人間とその仲間たちは、大きな責任を負っている。今回の件が欧州サッカー界に広まったことで、パルチザンをはじめとするセルビアの多くのクラブの評判は下がり、彼らがこの先、外国人選手を雇うことはますます困難になる。セルビアにおける負債に対する意識が、サッカーを台無しにしていることは理解できない」

構成●THE DIGEST編集部

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