指揮官は「リバプールがどうしたいのかによって、この夏に何が起こるかが分かるだろう。議論は続いているが、全ては夏に判明する」と語り、主導権は所有元クラブが握っていることを強調するも、南野に対するコメントは、決して社交辞令的なものではないだろう。

　これについて、リバプールの専門メディア『READ LIVERPOOL』は「南野は来季もサウサンプトンから求められている」、『ANFIELD WATCH』も「ハーゼンヒュットル監督が南野を引き留めたいと考えていることは明らかだ」と報じるとともに、前者は「南野売却によって損失を減らし、財源を少しでも増やすことが最善の策だろう」、後者は「多くのレッズファンは南野が残留し、能力を示すために多くのチャンスを得ることを望んでいるだろうが、クラブは交渉に対してオープンである」と、それぞれの主張や展望を示した。
  　サウサンプトン行きについては、完全移籍、レンタル延長の両方が考えられ、先に挙げた選択肢を加えれば、南野の今夏の去就をめぐる交渉や駆け引きは非常に複雑なものとなる可能性がある。ハーゼンヒュットル監督の言葉通り、決定にはリバプールの意向が最も強く作用するだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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