久保自身の最大の希望はマドリー復帰であり、ヴィニシウス・ジュニオールが今夏にスペイン国籍を取得することでその可能性があるといわれているが、英国の日刊紙『Daily STAR』は、ガレス・ベイルがそれを妨げるかもしれないと報じている。

　前任者によって構想外となり、古巣トッテナムにレンタルされたウェールズ人アタッカーは、アンチェロッティ監督の指揮時代にも、エゴイスティックなプレーを批判されたことがあるが、今回、このイタリア人指揮官のマドリー復帰を歓迎。一方、アンチェロッティはマドリーが以前のチームでないことを認識し、かつて欧州制覇を成し遂げたベイルを、彼の契約最終年において主力として起用する可能性があるというのだ。
  　そうなれば、EU圏外枠の１枠はベイルに渡ることになり、久保のマドリー復帰は先送りされることとなる。もちろん、年俸が高額でなかなか買い手のつかないというウェールズ人をうまく“処分”できたとしても、他のEU圏外枠からの戦力補強もあり得る（噂に挙がっているナポリのメキシコ代表FWイルビング・ロサーノなど）。

　このように、様々な事情や思惑が絡み合う中で去就を決めることになる久保。最終的に出される結論がいかなるものとなるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部