イタリア国内はもちろん、ライバル国でも「アズーリ」を優勝候補の最右翼に推す者は非常に多い。現役時代はアイルランド代表FWとして、母国が初出場したEURO1988ではイングランド相手の大番狂わせに貢献したリバプールOBのジョン・オルドリッジもそのひとりだ。現在は英国でコメンテーター等として活動する彼は、『SUNDAY WORLD』において「明らかな候補はマンチーニのイタリアだ」と断言した。
「ドイツに勝ち、さらにウクライナに4-0で勝って陶酔感を味わっているイングランドが優勝を期待するのも無理はないだろうが、このコンペティションを勝ち抜くチームとなると、私の頭にはイタリアが浮かんでくる」
1994年アメリカ・ワールドカップでは初戦で優勝候補イタリアと対戦し、ここでも大番狂わせを演じたアイルランドの中核だったオルドリッジは、勝利のための効率性だけを追求し、あらゆる“姑息”な手を使うことも辞さなかったかつてのイタリア・サッカーを嫌い、「正直、対戦するのは嫌だった」と振り返るが、マンチーニのチームは「芸術」だと称賛する。
試合の主導権を握り続け、ポゼッション、カウンター、セットプレーとあらゆる形からゴールを奪い、ベルギーのような強敵に対してボールを持たせなかったアズーリは「最も破るのが難しいチーム」であり、「ゆえに来週の日曜日にウェンブリーでトロフィーを掲げるのはイタリアだと予想する」のだという。
ベルギー戦でチーロ・インモービレが「選手生命を脅かすような怪我」をしたかのような痛がり方をしながら、直後にニコロ・バレッラがゴールを決めると、何事もなかったかのように立ち上がって歓喜の輪に加わった場面については、「奇跡の回復」と呼び、「今でもイタリア・サッカーには様々な面がある」と皮肉ったオルドリッジだが、その内容が伴った強さには賛辞を惜しまなかった。
構成●THE DIGEST編集部
「ドイツに勝ち、さらにウクライナに4-0で勝って陶酔感を味わっているイングランドが優勝を期待するのも無理はないだろうが、このコンペティションを勝ち抜くチームとなると、私の頭にはイタリアが浮かんでくる」
1994年アメリカ・ワールドカップでは初戦で優勝候補イタリアと対戦し、ここでも大番狂わせを演じたアイルランドの中核だったオルドリッジは、勝利のための効率性だけを追求し、あらゆる“姑息”な手を使うことも辞さなかったかつてのイタリア・サッカーを嫌い、「正直、対戦するのは嫌だった」と振り返るが、マンチーニのチームは「芸術」だと称賛する。
試合の主導権を握り続け、ポゼッション、カウンター、セットプレーとあらゆる形からゴールを奪い、ベルギーのような強敵に対してボールを持たせなかったアズーリは「最も破るのが難しいチーム」であり、「ゆえに来週の日曜日にウェンブリーでトロフィーを掲げるのはイタリアだと予想する」のだという。
ベルギー戦でチーロ・インモービレが「選手生命を脅かすような怪我」をしたかのような痛がり方をしながら、直後にニコロ・バレッラがゴールを決めると、何事もなかったかのように立ち上がって歓喜の輪に加わった場面については、「奇跡の回復」と呼び、「今でもイタリア・サッカーには様々な面がある」と皮肉ったオルドリッジだが、その内容が伴った強さには賛辞を惜しまなかった。
構成●THE DIGEST編集部