現地メディアも大々的にメッシの新天地初ゴールを報じ、英日刊紙『Manchester Evening News』は「メッシの魔法」「パリSGの個性が組織力のマンCに違いを見せつけた」「エムバペ、メッシ、ネイマールのトリオがサッカー界で嫉妬の対象となっている理由を、彼らは“残酷”な形で示した」と絶賛。同じく英日刊紙『The Guardian』も「それは感傷的で、目がくらむほどの輝きを放ち、そして爽快なゴールだった」と報じた。

　さらに、昨季までのメッシの主戦場だったスペインのスポーツ紙『MARCA』は「驚異的なゴール」、『AS』は「魔法の夜」と記し、一方バルセロナのスポーツ紙『SPORT』は「メッシがキャリアにおいて多く決めてきたタイプのゴールだが、対戦相手はまだ“解毒剤”を見つけていない」、そして『MUNDO DEPORTIVO』は「これぞメッシ！」と、それぞれ伝えている。

　また、この試合では終了間際にマンCが好位置でFKを得た際、メッシがグラウンダーのシュート対策として、壁の後ろで寝そべった場面が話題になったが、『MARCA』は「世界最高の選手のこのような姿は、これまでバルサでもアルゼンチン代表でも見たことがない」と報道した。
  　このシーンについては、サッカー界のOBたちも反応。元イングランド代表MFのオーウェン・ハーグリーブスが「信じられない」と語れば、同じくリオ・ファーディナンドは「もし私がメッシと同じチームにいたら、『私が代わりに横になる』と言うだろう。メッシがユニホームを汚す必要はない」とコメントした。

　試合終了間際で、失点を防ぐことだけを考えればいい場面で、身長の低いメッシがこのような役割を担うことは別に不思議ではない。しかし、これが話題になるところが、メッシの大物たるゆえんとも言えよう。様々なニュースを提供した34歳は、ここから新たな伝説を創成していくことになるのだろうか。