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海外サッカー

「EUROよりもフィジカル面で厳しい」カメルーンのレジェンドGKが力説!アフリカネーションズカップの注目チームにも言及

THE DIGEST編集部

2022.01.10

 ヌコノは、同国の歴史に残るGKで112のキャップ数を数え、1982年、1990年の2度のワールドカップで「不屈のライオン」のゴールマウスを守り、後者ではアフリカ勢初のベスト8進出に貢献。79、82年にアフリカ最優秀選手に選出され、クラブでは82年に加入したエスパニョールで241試合に出場し、98年の現役引退後はコーチングスタッフに名を連ね、現在もコーチとしてこのクラブに在籍している。

 66歳の彼は、スペインの日刊紙『El Pais』に対して、「EUROやコパ・アメリカと比べて、パーティーのようなものだと思われるかもしれないが、コンペティションとしての重要度は非常に高い。試合はどれも特別なものだ。環境面、気温他、あらゆる面で適応することが大会を制する鍵となる。1か月の短い期間で、それは非常に困難なものだ。他のどの大陸の戦いよりも戦いは激しく、審判にとっても難しい大会と言える。試合は、欧州のものよりはるかにフィジカル面で厳しいものとなる」と、AFCONの特徴を挙げた。
 
 1953年スタートと、EUROよりも歴史のある同コンペティションの33回目となる今大会に対しては「史上最高の大会を開催する責任が我が国にはある。24か国での開催は初めてだが(前々回までは16か国)、コロナがあまり被害を及ぼさないことを願っている」と、母国での大会の成功を祈ったヌコノは、今大会を彩る個々の選手についても言及している。

「今大会で最高の選手は、マネとサラーだ。彼らは間違いなく、『怪物』であり、アフリカ・サッカーを代表する価値ある存在だ。ただ、彼らはリバプールという非常に良く組織されたチームに所属しているが、それとは対照的な代表チームでも、その力を示す必要がある」と指摘した彼はまた、現時点でのアフリカ最高のGKとして「セネガルのメンディが最も完成度が高い」と評価した。

 そして、今大会の優勝候補として「負け知らずのアルジェリアが筆頭だろう。それからセネガル、モロッコ、そしてカメルーンが続く」と予想。母国に対しては「カメルーン人には、貴重な競争力が遺伝子に含まれている。この大会のような短期間での戦いでは、これは非常に重要なものとなる」と期待を寄せた。

 かつてロジェ・ミラ、パトリック・エムボマ、エトーといった才能溢れる選手を輩出し、今や世界最高の選手のひとりといわれるフランス代表キリアン・エムバペのルーツ(父ウィルフリートがドゥアラ出身)でもあるカメルーンが、「生来の資質を持っている」(ヌコノ談)選手たちによって大会に旋風を巻き起こせるか、他のチーム、選手、そして大会の行方とともに注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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