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海外サッカー

“名誉挽回ゴール“の南野拓実に届く称賛と厳しい声。「今夏の退団を真剣に考えるべき」との指摘も

THE DIGEST編集部

2022.01.18

 一部の現地メディアは、90分を通したプレーについてはチームメイトを上回っていたとして、勝利を逃した全責任を南野に押し付けるのはアンフェアだと主張したものの、多くの批判がこれをかき消す状態となったが、それから3日後に彼がゴールを挙げたことについて、ユルゲン・クロップ監督は「本当に素晴らしいゴールを決めたことは、彼自身と我々にとって大いに役に立った。これは重要なことである」と語り、さらに以下のように続けている。

「タキが怪我(筋肉異常)から回復した時、リズムを失っていた。それを取り戻すことは簡単ではなく、木曜日の試合(アーセナル戦)から3日後ということで今日はスタメンを外れたが、プレーは良かった。彼は今、良い状態にある」

 また、チームメイトのアンディ・ロバートソンもこの件に言及し、「メディアや世間で多くのことが言われた。もちろん、彼自身もあれは決めるべきだったと理解しているが、絶好のチャンスを逃した後、しっかり修正することがストライカーにとっては何よりも重要であり、彼はそれをやってのけた。彼が自信を持つこと、そしてチーム内で活躍できるようになったことが嬉しい」と語っている。
 
 英国日刊紙『THE SUN』も「ミナミノはキャリアを取り戻したようだ」とポジティブに状況を捉えているが、そうではないメディアも存在する。総合サイト『HITC』は「アーセナル戦でフリーでのチャンスを逃したミナミノを、クロップ監督が完全に信頼することは決してない」と断言し、MF登録のオクスレイド=チェンバレンがウイングとして優先的に起用されたことを理由に「ミナミノは今夏、アンフィールドを去ることを真剣に考えるべきだ」とまで綴った。

 カラバオ杯に関しては、アーセナル戦以前の全3試合で貴重なゴールを挙げ、勝利の立役者となってきたものの、一転してその功績はなかったかのような厳しい批判を受けた南野。今回のゴールで帳消しとならないのであれば、20日に行なわれるアーセナル戦のリターンマッチで結果を残して汚名を晴らすしかないが、果たして……。

構成●THE DIGEST編集部

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