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海外サッカー

「史上最低レベルに転落」EURO王者イタリア代表の2大会連続W杯予選敗退に、国内メディアは「災害」「衰退」「壊滅的」

THE DIGEST編集部

2022.03.26

 マンチーニ監督の去就について、イタリア・サッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーノ会長は、これまでの実績とその手腕を評価して「今後も我々と一緒に仕事を続けてくれることを望んでいる」と語っており、『Gazzetta dello Sport』も「再建する必要があるのはサッカー界のシステム」と主張し、監督交代で問題が解決するものではないと主張しているが、同時に続投が困難な場合は、2006年の栄光のチームの主将&監督であるファビオ・カンナバーロとマルチェロ・リッピの“二頭体制”の可能性を示唆している。
 
 一方、日刊紙『CORRIERE DELLA SERA』は「イタリアは史上最低レベルに転落した」と題した記事で、この予選敗退を「この国のサッカー界に関わる全ての者にとっての災害」「1966年イングランド大会での北朝鮮に対する敗北、2010年南アフリカ大会と14年ブラジル大会での悲惨なグループリーグ敗退よりも悪い」と指摘。奇しくも、先日はクラブレベルでもユベントス、インテルがチャンピオンズ・リーグ早期敗退を喫しており、サッカー界全体が将来に向けての方向性を再考すべきと主張した。

さらに、「戦術ばかりが重視され、テクニックが軽視されている。報酬の高さが、選手のパフォーマンスや価値に見合わない。サッカー文化の衰退」と現在のサッカー界の問題を具体的に挙げ、「スタジアム、育成システムを再建し、若い選手たちを中心に、メンタリティや技術を高める必要がある」と訴えている。

 一方、スポーツ紙『Corriere dello Sport』は海外の反応に注目し、元イングランド代表FWで現コメンテーターのガリー・リネカーがSNSに投稿した「欧州王者となり、今後はプレーオフ決勝にすら進めない。オールマイティであり、壊滅的な転落ぶりだ」との文章を紹介。同メディアは、この敗退が「イングランド人に、昨夏のEURO2020決勝でイタリアに栄冠を奪われた際の憎悪を再燃させた」として、「今回はローマに優勝トロフィーは届かない」「ジョルジーニョはGOATではない」などといった投稿がなされたことも伝えた。

 もちろんSNSには、イングランドだけでなく、イタリアを含めた世界各国から様々な意見が寄せられているが、その中にはマンチーニ監督が“愛弟子”マリオ・バロテッリの招集を見送ったことを批判する声も少なくなく、「ジョアン・ペドロよりも、バロテッリを呼んでいれば、得点力不足の問題は解決したのに……」「マリオへの敬意を欠いたことで、幸運を遠ざけてしまった」「バロテッリの才能は健在だが、インモービレは以前の彼ではない」といった投稿がなされ、現地メディアからも多く紹介されている。

構成●THE DIGEST編集部

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