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日本代表

米国投資会社が1500億円超でミラン買収! マルディーニらフロントは残留。予算アップやエンターテイメント性向上に期待も

THE DIGEST編集部

2022.06.03

 イタリアのサッカー専門メディア『calciomercato.com』は、この人事を高く評価。今回の買収劇により、今後のミランがこれまでの「貯金箱」から脱却し、より多くの予算を手にすることになるとしても、パリ・サンジェルマンのような「買い物中毒」に陥って「狂った支出」に走ることはないと断言しているが、それはマルディーニらがこれまで見せてきた的確かつ効果的な補強を維持するからだ。一方で「今後の移籍市場は、ミラニスタにとってエキサイティングで楽しいものとなるだろう」とも予想する。
 
 すでに、フリーランスとなるディボック・オリギ(リバプール)をほぼ確保し、リールのレナト・サンチェス、ローマのニコロ・ザニオーロの獲得を目指しているミランだが、スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』によれば、同時にアンテ・レビッチ、フォデ・バロ=トゥレ、アレクシス・サーレマーケルスらの放出を検討するなど、収支のバランスを考慮した補強は今後も変わらない。

 最もミランに変化がもたらされるのは、レッドバードがスポーツプロジェクトの中心にこのクラブを置くことで、今後は米国スポーツ同様、よりハリウッドスタイルのエンターテイメントとの融合がなされる点だという。試合以外でもファンを楽しませるアイデアが現実化されるとともに、商業や娯楽の場としての新スタジアムの建設なども進められるとのことで、ここまでなかなか先に進んでいない問題も一気に動く可能性があると思われる。

 いずれにせよ、ミランに対する人々の展望は明るいものであるようで、それは来季のシーズンチケットの売り上げにも反映しており、『Gazzetta dello Sport』は、早くも2万7000人がこれを購入したと報じている。来季は賑わいに満ちたサン・シーロで、新生ミランはファンの望むスペクタクルなサッカーを展開するのか。期待と興味を持ってシーズン開幕を待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部
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