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海外サッカー

元伊代表&元ローマのトンマージが故郷ヴェローナの市長に当選! 政界進出を果たした世界のサッカー選手の顔ぶれは?

THE DIGEST編集部

2022.06.28

 かつてのオーナーとしてミランを黄金時代に導き、現在はモンツァを所有するシルビオ・ベルルスコーニは中道右派政党「フォルツァ・イタリア」を1994年に結成し、共和国首相にまで昇り詰めたが、片腕のアドリアーノ・ガッリアーニも2018年に上院議員に当選。そして、そういった存在が身近にいたせいか、ミランからは多くの選手が政治の世界に進んでいる。

 元ジョージア代表DFのカハ・カラーゼは38歳の時に母国の首都トビリシの市長となり、1995年にアフリカ人初のバロンドール受賞者となったジョージ・ウェアは2018年にリベリアの第25代大統領に就任。他にも落選したものの、名ストライカーのアンドリー・シェフチェンコはウクライナ最高議会選挙、清水エスパルスでもプレーしたFWのダニエレ・マッサーロはミラノ市議員選挙、1986年メキシコW杯のアズーリ正GKでミラン黄金時代初期の守護神だったジョバンニ・ガッリもフィレンツェ地方選挙で出馬した。
 また世界的には、ボジク・ヨジェフ(ハンガリー国会議員)、アルベルト・グドムンドソン(アイスランド国会議員)、ペレ(ブラジル・スポーツ特別大臣)、ジーコ(ブラジル・スポーツ大臣)、オレグ・ブロヒン(ウクライナ国会議員)、グジェゴシュ・ラトー(ポーランド上院議員)、マルク・ヴィルモッツ(ベルギー上院議員)、ロマン・パブリュチェンコ(ロシア下院議員)、ティティ・カマラ(ギニア・スポーツ大臣)、ロマーリオ(ブラジル下院議員)、ハカン・シュクル(トルコ国会議員)といった前例もある。

 日本では、今なお史上最高のストライカーである釜本邦茂氏が1995年から参議院議員を務めた他、多くの選手が地方議員として活動している。サッカー選手の知名度やステータスは時代の経過とともに高くなる一方であり、これを活かして(政治家も利用しようとするだろう)今後も多くの選手たちが、ユニホームからスーツに装いを変え、政治の世界で新たな活躍を見せることだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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