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日本代表

「悲惨」「史上最悪」と酷評された日本、指揮官強弁のスペインはまさかの全員失敗… PK戦の各国の戦績は?【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.07

 米国の『FOX Sports』が「残酷で、刺激的で、苦痛に満ち、それでいて楽しく、壊滅的で、何よりドラマチック」と表現するPK戦については、今でも「運」の要素が強いという見方は多く、ゆえに日本国内でも失敗した選手を責めるべきではないという意見もあって論争が生まれているが、スペインのルイス・エンリケ監督はモロッコ戦の前日会見で、「PKは運ではない」と断言している。

「私は1年前、選手全員に対して宿題を出した。クラブにおいて、少なくとも1000本はPKを蹴ることだ。彼らが、これを果たしたと確信している。PK戦は“宝くじ”ではなく、結果は運だけによるものではない。PKを蹴ることは、最高にプレッシャーを受ける瞬間であり、そこで自分の技術を出せるようにする必要がある。練習でプレッシャーを再現することは不可能だが、うまく蹴ることはできる。選手は全員、代表での練習でもPKに取り組み、重要な役割を担うGKも同様だ」

 スペインは過去、W杯では最多タイの3敗を喫しており、L・エンリケが監督となってからも、昨年開催されたEURO2020では準決勝のイタリア戦で120分間を攻勢に進めながらもPK戦によって決勝進出を逃すという苦い思いを味わっているだけに、延長戦後の戦いに対しても抜かりはないということだろうが、現地6日のモロッコ戦では奇しくもPK戦に突入し、スペインはひとりも決めることができずに0-3で敗れてしまった。今となっては指揮官の強弁も空しいものとなっている。

 英国の日刊紙『The Telegraph』は、「サッカーの監督はしばしば『コントロール可能なものをコントロールする』ことについて話すが、その格言はPK戦にも確かに適用される。12ヤードからの成功または失敗を決定する単一の要因はないが、チームの成功の可能性を高めるために何ができるかを示すのに十分な研究と科学が、現在はある」と主張し、以下のように続けている。

「PK戦が『宝くじ』であるという考えは、事実上ナンセンスである。この戦いについて、今では習得すべきことは非常に多く、考慮すべき要素も非常に多いため、これに対する戦略を思い付くことができないという言い訳にもならない」
 
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