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海外サッカー

3位決定戦は「ナンセンスな戦い」? 英メディアが“大きな失望後”の試合に疑問符「世界で最もメジャーで、無意味」【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.19

「ナンセンスな戦いであり、廃止する必要がある」とも訴えている『Football365』は、「クロアチアとモロッコは、3位というすぐに忘れられる“名誉”のために、大きな失望から短時間で立ち直らなければならなかった」と、かなり辛辣だ。

「コミュニティ・シールド(イングランドの国内カップ戦)より重要性が低い試合に、なぜ我々の貴重な記憶のスペースを割く必要があるだろうか?」

 過去の2大会で3位となったのはオランダとイングランドだが、2014年ブラジル大会では準決勝でドイツに1-7の大敗を喫したブラジルとの対決を強いられたオランダのルイス・ファン・ハール監督は、「この試合は絶対に開催されるべきではない」と論じ、ベルギーと対峙したイングランドのガレス・サウスゲイト監督は「正直な話、誰もプレーしたい試合ではない」と本音を明かしている。

 3位決定戦では、時として大会得点王が決する場にもなる。前述の1990年大会ではイタリアのサルバトーレ・スキラッチ、1998年大会ではクロアチアのダボル・シュケル、そして2010年南アフリカ大会ではドイツのトーマス・ミュラーがタイトル獲得のためのゴールをゲット。それが試合の見どころのひとつにもなったものだが、同メディアはこれを「アンフェア」だと指摘する。
 
 前述の通り、プレッシャーから解放された3位決定戦では、他のラウンドよりも多くの得点が生まれやすく、1982年スペイン大会以降の1試合あたり平均 2.5点なのに対し、3位決定戦に限っては4に上昇している。

 同メディアは「得点王争いで敗れたライバルたちは、3位決定戦のゴールと、それ以外のものは同等ではないと主張するだろう」と綴っている。それなら、5位以下にも順位決定戦が必要になるのではないか? ということだ。

 ちなみに英国の日刊紙『The Guardian』は、今回の3位決定戦の存在意義を、「ルカ・モドリッチのラストゲーム(本人は代表引退を否定)」「モロッコのさらなる歴史創成」「各選手の価値を高めること」「クロアチアのさらなる勲章」「レグラギ監督が『ブービープライズ』と呼んだ賞でも、いつかは何かの役に立つかも」「スタンドに座るジャンニ・インファンティーノFIFA会長の不機嫌そうな顔がテレビで見られること」と、皮肉と冗談をまじえて挙げている。

構成●THE DIGEST編集部

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