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海外サッカー

チームMVP、10年ぶりのCL出場権獲得…R・ソシエダ1年目の久保建英を地元記者が総括!鮮烈なパフォーマンスを発揮した“日本の至宝”のリアル評価

THE DIGEST編集部

2023.06.20

 今季は9ゴール9アシストと、シーズン当初に掲げた20得点に絡むという目標の達成まで、もう少しのところまで迫った。もっともそれは、あくまで数字上の話であり、決定的な仕事を連発するアタッカーの重要性をすべて明らかにしているわけではない。

 オラベSDが久保の獲得に執心したのは、中盤ダイヤモンド型の4-4-2と4-3-3の2つのシステムに完璧にフィットするユーティリティ性を評価したからでもある。実際、ダビド・シルバが不在の試合は中央でプレーし、ウイングとしては並み居るDFを切り裂いてきた。

 もちろん、こうした活躍の背景にプレースタイルの親和性の高さを挙げないわけにはいかない。ラ・レアルは60%のカンテラ出身と40%の外部から獲得した選手で構成されたチーム陣容に基づく確たるフィロソフィーを持っているのだ。

 クラブが補強ターゲットを選定する際に重視しているのは、若さと向上心である。久保は、そのプロフィールにまさに合致しており、そこに「もっとできる」と要求し続けるイマノル・アルグアシル監督、風光明媚で静かなグルメの街として有名なサン・セバスティアンというソフト面とハード面の充実が加わった。
 
 昨シーズン、マジョルカで2得点3アシストにとどまったとはいえ、ボールを持てば相手DFに恐怖と混乱をもたらす久保の能力は、誰の目にも明らかだった。若い選手の才能を開花させるバックボーンがラ・レアルにはあり、久保の場合もその成長を支えた。

 チームワークも抜群で、ラ・レアルの選手たちは「ここは特別な雰囲気がある」と声を揃える。久保のチーム加入と同時に送付したプレゼンテーション動画は、表情と話しぶりのギャップがチームメイトの笑いを誘い、いじられキャラが定着した。彼はわずか1年でピッチ内外で欠かせない選手になった。前線でコンビを組んだアレクサンダー・セルロトの言葉がチームにおける歓迎ぶりを象徴している。

「タケがすごいのは知っていたけど、ここまでとは思わなかった」

 チームメイトや監督、コーチのハートをガッチリ掴んだ久保はラ・レアルで確固たる地位を確立した。ラ・リーガで過去最高キャリアを打ち立て、チームは4位でフィニッシュ。10年ぶりに欧州チャンピオンズ・リーグ出場を決めた。

 来季はライバルチームからのマークが、より一層厳しくなることが予想されるが、ピッチを縦横無尽に駆け抜けるタケの活躍を大いに期待したい。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア記者)
翻訳●下村正幸

【動画】R・ソシエダ加入1年目で大活躍!!久保建英の全ゴールをプレイバック

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