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海外サッカー

「バルサは“究極のパスサッカー”を取り戻せない」スペイン人記者が断言!「シャビ監督は再現に励むはずだが」

ヘスス・スアレス

2023.06.27

 2022-23シーズン、シャビ監督は守備に優秀な人材を確保し、戦いを安定させ、一つの道を示した。ジュル・クンデ、アンドレアス・クリステンセンを獲得し、脆弱だった守備陣を強化。そしてロベルト・レバンドフスキの得点力を引き出し、ラ・リーガを制した。

 シャビ・バルサは昔の“作品”に比べると、残念ながら退屈である。しかしながら、現実路線で戦ったのは間違いない。ペドリ、ウスマンヌ・デンベレが怪我でシーズンを通して活躍できない中、ガビを左サイドで起用し、フレンキー・デ・ヨング、ラフィーニャをフィットさせながら、「帳尻を合わせた」と言える。

 来季の展望としては、やはり、現実に即した戦いで、さらにチームのスタイルを変化させるしかないだろう。重鎮のブスケッツが退団した中盤にはイルカイ・ギュンドアンが加入し、今後さらに補強があるかもしれないが、誰を獲得したとしても、全盛期のブスケッツには及ばないだろう。
 
 シャビ監督が追い求めるフットボールはおそらく、グアルディオラが欧州王者に導いたマンチェスター・シティのそれに近いものだろう。かつてのバルサ以上にスピード感とダイナミズムがあり、守備は鋭くタフで、攻守のトランジションで優位に立つような――。

 偉大なるカルテットの時代は終わったのだ。

文●ヘスス・スアレス
訳●小宮良之

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