続く３人目は、1996年からわずか１シーズンのみプレーしたロナウドで、「最高に素晴らしかったのと同時に、儚かった」と、翌シーズンにはインテルに新天地を求めた“怪物”の在籍期間を表現し、「自身のキャリアにおける最高の時を過ごし、最初のバロンドールを手に入れた」と振り返っている。

　そのロナウドと入れ替わりでバルサに到来したリバウドが４人目で、2002年まで在籍した彼に対しては「ボール扱いにおける絶妙なテクニックと、羨ましいほどの得点スキルにより、彼は20世紀末から 21世紀初頭にかけて世界最高のサッカー選手のひとりに数えられた」と、最高級の賛辞が贈られた。

　５人目は2003年から2008年までカンプ・ノウでプレーし、2006年にはクラブ２度目の欧州制覇にも大貢献したロナウジーニョ。同メディアは「あのサンチャゴ・ベルナベウさえも、彼を称賛したほど。今世紀初めにバルサを復活に導いた、生まれながらの反逆者。その能力は、夜遊びなどによって薄れてしまったが、彼の残した功績には反論の余地がない」と、最高の“クラッキ”について綴っている。
  　６人目は、他の選手とは異なり、主役ではないが、その攻撃参加がリオネル・メッシの才能を開花させたとも言えるダニエウ・アウベスだ。「バルサ史上最高の右SBで、カタルーニャでの８年間、右サイドの絶対的な主だった。自身がキャリアで勝ち取った44個のタイトルのうち、26個はバルセロナでのものだった」と、現在は性的暴行の容疑で拘留されてしまっている40歳の、2008年から2016年までの輝かしい日々を称賛した。

　そして７人目は、2013年から2017年まで、メッシ、ルイス・スアレスとの偉大な前線トリオを形成したネイマール。「依然として、バルサの歴史の中で最も高額な売却額（２億2200万ユーロ＝約344億円））を誇る選手である。レオ・メッシのお気に入りのアシスタントのひとりで、そのドリブルは忘れることはできないだろう」と同メディアは綴りながらも、「バルサでもっと輝かしい伝説を創ることができかもしれない」と、パリ・サンジェルマン移籍を惜しんでいる。

　一方、大失敗のケースとして、同メディアは2008年に800万ユーロ（約12億円）で獲得したエンリケ、2009年に1600万ユーロ（約25億円）を費やしたケイリソンという、ともにパルメイラスから到来し、レンタルを重ねてついにバルサでは１試合もプレーすることのなかった２選手の他、2018年１月にクラブ史上最高の総額１億6000万ユーロ（約248億円）でリバプールから引き抜いたものの、翌シーズンにはバイエルンにレンタルに出される羽目になったフィリッペ・コウチーニョの名を挙げた。

構成●THE DIGEST編集部

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