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海外サッカー

マドリーBで“構想外”の中井卓大、大幅なメンバーの刷新が予想される新シーズンに向けて現地紙は「中井の進路には、2つの選択肢がある」

下村正幸

2023.07.14

 クラブの新たな方針は、このニコ・パスを筆頭に逸材揃いと言われる2004~2005年生まれの選手を軸としてチームを作っていくことだ。そしてスペインメディア『Relevo』のマドリー番記者であるセルヒオ・サントス氏は、「現時点でそこに中井が入り込む余地はなく、今夏にチームを離れる可能性が高い」と予想している。

 また同記者は、「中井の進路には、2つの選択肢がある」とも報じている。それはマドリーCでプレーするか、レンタルでの移籍だ。マドリーCは、実力的にカスティージャでプレーするのは難しいが、手放すのは惜しい人材の受け皿として再発足されたチームで、新シーズンは5部リーグを戦う。レンタル移籍はスペイン国内だけでなく、国外のクラブも視野に入るだろう。

 このように中井は、トップチーム昇格云々を語る以前に、カスティージャで生き残ることすら難しい状況に追い込まれている。もっとも仮にこのままマドリーを離れることになっても、2014年のアルビンA(U-12)加入後、8カテゴリーをステップアップし、カスティージャまで辿り着いた功績は称賛されて然るべきだ。
 
「いくつものフィルターをくぐり抜け、長年下部組織に在籍できるのはほんの一部の選手だけ。クラブは毎年、選手と契約しては手放すということを繰り返している。Bチームでプレーしているということは、非常に優秀なプレーヤーである証だ」

 今年6月をもって放送が終了した『バルサTV』で、長年にわたり下部組織の選手を追いかけてきたジャウマ・マルセ記者はこう述べている。これはバルセロナのケースについて語られているが、もちろんマドリーにも当てはまる。

 中井も今夏、どういった選択をするにせよ、これまで学んできたことを糧に、胸を張り、キャリアアップを図っていけばいい。

文●下村正幸

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