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海外サッカー

新生バルサのアンカー1番手は?「妥協案との印象が拭えない」新戦力ロメウは、シャビ監督の見立て通り”ブスケッツ役”をこなせるのか

下村正幸

2023.07.21

 一方、同じ『スポルト』紙のセルジ・カプデビラ記者は、「シャビはニコに賭けるつもりはないようだ。まもなくニコはバルサを去り、おそらく2度と戻ってくることはないだろう」とコメント。実際、ニコは今夏のアメリカ遠征のメンバーからも外れている。

 ロメウにはニコのような推進力のあるドリブルもゴール前への飛び出しもない。しかしシャビ監督は、攻撃力はなくても、CBの前でしっかりポジションをキープし、秩序をもたらせるタイプのロメウを希望した。

 そして約11年にわたり、ジョゼップ・グアルディオラ監督の右腕を務めたことでも知られるドメネク・トレントも、「ブスケッツの後釜候補のリストを見るたびに、ロメウの名前が挙がっていないことが疑問だった」とシャビの考えを支持する。
 
 ロメウには2、3年働いてもらい、現在カンテラに所属するマルク・カサード(19歳)やパウ・プリム(17歳)といった若手逸材が成長するまでの「つなぎ」という見方もあるが、なかなかそう青写真通りに事が運ばないのは、ニコのケースを見ても明らかだ。

 現地ではシャビ監督のカンテラ軽視という声も一部に飛び交っており、ジョアン・ラポルタ会長は「まず家(ラ・マシアのこと)の中を見なければならない」と暗にその姿勢に釘を刺している。

 シャビ監督がここまでこだわって獲得したことを考えると、ロメウはアンカーのレギュラー1番手となりそうだ。果たしてその見立て通り”ブスケッツ役”を果たせるか。新シーズンのバルサの注目点のひとつだ。

文●下村正幸

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