今季、チームがチャンピオンズリーグ（CL）の舞台に立つことについては、「非常に興奮しています」と語りながらも、まずは今この時を大事にしたいと考えている冨安。同メディアは、彼の２試合について、MLSオールスターズ戦は「多才さを披露。彼が戻って来たのは喜ばしいことであり、シーズン開幕からチームに貢献できる準備ができている」、マンU戦は「左SBとして上手くやった。時にオーバーラップも機能し、オレクサンドル・ジンチェンコには及ばずとも、良いパスの受け手のオプションとなった」と評している。

　アーセナルのクラブ専門メディア『ARSENAL INSIDER』は、ミケル・アルテタ監督の左サイドのファーストチョイスは、現在怪我明けで個別トレーニング中のジンチェンコであるとし、「アーセナルには、キーラン・ティアニー、ヤクブ・キビオル、冨安という左SBのオプションがあるが、指揮官はジンチェンコが早期に復帰し、フィットネスを強化することを期待しているだろう」と綴った。

　また、日刊紙『Daily Mirror』は、８月12日に行なわれるノッティンガム・フォレストとのプレミアリーグ開幕戦に臨むアーセナルの「理想のイレブン」を以下のように選定。こちらも左サイドにはジンチェンコを挙げており、コンディションが整わない場合に限って、別の選択肢になると予想した。なお、昨季までの冨安の定位置だった右SBは、新加入のユリエン・ティンバーを抑えてホワイトとなっている。
  GK：アーロン・ラムズデイル
右SB：ベン・ホワイト
右CB：ガブリエウ・マガリャンイス
左CB：ウィリアム・サリバ
左SB：オレクサンドル・ジンチェンコ
中央MF：カイ・ハバーツ
右MF：デクラン・ライス
左MF：マルティン・ウーデゴー
右ウイング：ブカヨ・サカ
CF：ガブリエウ・ジェズス
左ウイング：ガブリエウ・マルチネッリ

　このように、現時点では多くのメディアが冨安の序列が最上位にはないことを示しているが、背番号18がハイレベルなユーティリティー性を発揮し、不動のスタメンに復帰できるかどうか、その歩みに注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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