８月５日から始まる決勝トーナメントでの戦いに向けても、同メディアは展望しており、その中でなでしこジャパンについては「素晴らしい最有力候補だ。このチームにリードを与えたら、おそらく対戦相手は消えることになるだろう。それが本当かどうかは、スペインに聞いてみるといい」と賛辞を贈り、その戦いぶりを振り返りながら、チームの強みを紹介している。
 
「ザンビア戦で最初のゴールを決めるまでに43分かかったが、そこからさらに４ゴールを決めた。スペイン戦ではリードを奪い、その後、これまで見たことのない、信じられないようなトランジションを披露し、さらに３度の得点を重ねた」

「また、日本は常に、ほぼ完璧な守備を見せてきた。グループステージの３試合で許したシュート数は16本で、ゴール期待値は0.9×Gに相当。パスの54％以上は自陣でのものだったが、一方で相手チームにアタッキングサードでのポゼッションを許したのは８回だけだ」

「ボールは主に、ローマのDFである南萌華とマンチェスター・シティのMF長谷川唯（スペイン戦では途中出場）を経由。２人は最も才能のある選手であり、素晴しいプレーを見せた」

一方で同メディアは、日本の不安な部分も指摘。「もし、日本が先手を取られたら何が起こるだろうか？　日本の選手リストにはメジャークラブでプレーするタレントが豊富に揃っているが、全員がMFとDFである。前線の仕事は、ほとんどが国内リーグの選手たちが担っている。『（まだ経験していない）ビハインドでどうプレーするべきか分からない』というのは贅沢な悩みだが、日本が劣勢に陥った際、攻撃面に不安が感じられる」と綴った。

　ちなみに、スポーツベッティング「CASARS.SPORTSBOOK」による優勝予想オッズでは、アメリカ、イングランド、スペイン、フランスに次いで５番人気となっているというなでしこジャパンの快進撃がどこまで続くか、期待を持って見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部
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