一方の『AS』紙はソシエダについて、「アルグアシル監督のチームはよりインテンシティーがあり、ベティスが息つく暇もないほど、スムーズに攻撃陣にボールが渡った。主導権はミケル・メリーノとウルコ・ゴンサレスの中盤が握り、久保とモハメド＝アリ・ショ、ブライス・メンデスは好連係を見せ、唯一不足しているのはフィニッシャーだった」と報じている。

　また、ラ・リーガ開幕戦のジローナ戦（８月12日）に向けては、「ロビン・ル・ノルマン、イゴール・スベルディア、メリーノ、久保、ブライス、マルティン・スビメンディといった各ポジションの“柱”が、万全の状態で登場できる」と太鼓判を押した。

　バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』も、この一戦を「ソシエダにとって非常に良いテストマッチ。チャンピオンズリーグ出場のシーズンの良い兆候」と綴り、久保についても「魔法のような久保」との表現で称賛し、「圧倒的でスペクタクルな久保が、マヌエル・ペレグリーニ監督のチームを打ち破り、ラ・レアルに生命力とスピードを注入した」と賛辞を贈っている。
  　また、個別評価の記事においては、この22歳を「ベストプレーヤー」に選定し、そのプレーを「圧倒的」と表現し、「サイドにはっている時も、中央に出現した際にも、彼はベティスにとっては絶え間ない悪夢だった。相手を自由にかわし、ソシエダに必要な勢いを与え、アイエンのゴールをお膳立てした。久保の存在は、ラ・レアルが『大破壊力兵器』を有しているのと同じだと言えるだろう」と褒めちぎった。

　さらに同メディアは、「チームへの影響力と輝きで際立っているのは久保だ。ソシエダが昨季のような良いシーズンのスタートを切るために、久保の魔法と圧倒的なバランスを活かすことが期待される。彼らは久保のリーダーシップに信頼を寄せ、ダビド・シルバの突然の引退によって空いた大きな穴を埋めるのに役立つと信じている」とも綴っている。

　最後に、バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』も、「久保は間違いなく、最も優れた選手だった。ブライスとメリーノと並ぶ存在だったが、久保が一番輝きを放った」と最高評価を下した。

構成●THE DIGEST編集部

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