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海外サッカー

セルビアを24年ぶりのEUROに導いた監督“ピクシー”。W杯敗退後の苦悩の日々も吐露「厳しい批判受け、立ち直るのは簡単ではなかった」

THE DIGEST編集部

2023.11.21

 もっとも、今回の偉業についてストイコビッチは「私は自分自身を褒める人間ではなく、今後もそのようなことはしない。普通に振る舞うだけだ。レスコヴァツは寒いが、心は温かい」とだけ語り、「選手はメンタリティーの強さを示した。諦めずに立ち向かったのは、このチームの大きな特長だ。彼らの素晴らしい努力にこそ、全ての称賛が与えられるべきだ」と、戦った選手たちを褒め称えることを優先している。
 
「選手たちは、(PK戦の末に本大会出場権を逃した2020年11月のEURO2020予選プレーオフの)スコットランド戦で大きなショックを受けたが、それでも立ち直り、カタールW杯出場、UEFAネーションズリーグのリーグA昇格、そして今度はEURO本大会に駒を進めてみせた。私自身は、カタールでの失敗(1分け2敗でグループリーグ敗退)の“負債”を国に対して返したところだ」

「鷲」を意味する「オルロヴィ」の愛称を持つ代表チームの、来夏ドイツでの可能性を訊かれると、「できる限り良い結果を出すように努力する」とだけ答え、「カタールW杯の後はショックだった。厳しい言葉や批判を受け、立ち直るのは簡単ではなかった。空席だらけのスタジアムでの試合……サッカー以外のことでも多くの問題が起こった。しかし、私の心は満たされている。監督として、セルビアをEUROに導いたからだ」と、ここまでの苦悩を吐露した。

 彼はまた、「この結果を誇りに思う。お金では買えない。私としては、もう監督である必要はない」と去就についても発言。セルビア・メディア『SPUTNIK』によれば、彼とサッカー連盟との契約期間は12月31日までで、EURO出場権を獲得した場合は本大会終了まで延長されるとのことだが、一方でストイコビッチ自身の「今後もチームを率いるつもりだが、まだ連盟とその件で話したことはない」とのコメント、彼が重圧の下で非常にストレスを感じていること、そしてサウジアラビアからオファーが届いていることなどを紹介している。
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