森保ジャパンの最大目標は、言うまでもなく“W杯ベスト8“を目指すというものだ。
過去、日本代表は2002年日韓W杯でベスト16に進出して以来、ロシア、カタールと2大会続けて決勝トーナメントに進出し、ベスト8を狙える位置にたどり着いた。ブラジルW杯のときは個々の目標がバラバラだったが、このチームはベスト8がチーム全員の共通目標になっており、それを達成しようという大きなエネルギーが生じている。
役割と責任の明確化は、今のチームの強さの一因であるとも言える。森保政権が5年目に突入し、個々の選手が自分のすべきことを理解し、それを果たすことに迷いがない。その結果、個々のプレーがより磨かれ、それがチーム全体の成長につながっている。
事実、9月にアウェーで行なわれた親善試合のドイツ戦は、まさにそれが見えた試合だった。バラバラの動きだったドイツに対して組織立って動いた日本は、個のハンディを跳ね返して4-1という大勝を収め、国内外で大きな話題をさらった。
次にコミュニケーションついてだが、これはチームを一枚岩にする最強のツールだ。
06年ドイツW杯と、14年ブラジルW杯で当時の日本代表は『史上最強』と称されたが、どちらもW杯本大会で期待を裏切るグループリーグ敗退に終わった。
ドイツ大会のときは特定の主力に固執するジーコ監督に対して選手の不満が噴出し、競争というエネルギーを失い、チーム内がバラバラになり、いびつなチームになってしまった。
一方、ブラジル大会のときは、大会直前にアルベルト・ザッケローニ監督がチームの根幹だった遠藤保仁を外し、指揮官が時間をかけて作った完成度の高いチームを長所のない普通のチームにしてしまった。
チーム作りのプロセスにおいて、どちらも起こりえることだが、両大会のチームは、ともに外国人監督だった。スタート時から指揮官と選手との間で相互理解が進んでいたかというと、ジーコもザッケローニも選手の理解と信頼を得るまで、とことんやりあった感はない。どちらかというと「言っても無駄」という選手の主体性や意欲を削ぐ空気が生まれていた。
結局のところ日本人選手を知り、日本人の気持ちの動きを理解する日本人監督は、状況が悪くなった時にこそ強い。10年南アフリカW杯の岡田武史監督、18年ロシアW杯の西野朗監督が突貫工事や短期間でチームを建て直してベスト16まで進んだのは、多々要因はあるが、選手をやる気にさせる言葉をかけて、気持ちをひとつにした「コミュニケーションの勝利」と言っても過言ではない。
現代の代表は、こうして生じたエネルギーを維持しながらチームは成長し続けており、特に何かをいじる必要がない。戦力を拡充すべく新たな選手を登用し、組み合わせを確認している作業が少しずつ静かに進行している。
過去、日本代表は2002年日韓W杯でベスト16に進出して以来、ロシア、カタールと2大会続けて決勝トーナメントに進出し、ベスト8を狙える位置にたどり着いた。ブラジルW杯のときは個々の目標がバラバラだったが、このチームはベスト8がチーム全員の共通目標になっており、それを達成しようという大きなエネルギーが生じている。
役割と責任の明確化は、今のチームの強さの一因であるとも言える。森保政権が5年目に突入し、個々の選手が自分のすべきことを理解し、それを果たすことに迷いがない。その結果、個々のプレーがより磨かれ、それがチーム全体の成長につながっている。
事実、9月にアウェーで行なわれた親善試合のドイツ戦は、まさにそれが見えた試合だった。バラバラの動きだったドイツに対して組織立って動いた日本は、個のハンディを跳ね返して4-1という大勝を収め、国内外で大きな話題をさらった。
次にコミュニケーションついてだが、これはチームを一枚岩にする最強のツールだ。
06年ドイツW杯と、14年ブラジルW杯で当時の日本代表は『史上最強』と称されたが、どちらもW杯本大会で期待を裏切るグループリーグ敗退に終わった。
ドイツ大会のときは特定の主力に固執するジーコ監督に対して選手の不満が噴出し、競争というエネルギーを失い、チーム内がバラバラになり、いびつなチームになってしまった。
一方、ブラジル大会のときは、大会直前にアルベルト・ザッケローニ監督がチームの根幹だった遠藤保仁を外し、指揮官が時間をかけて作った完成度の高いチームを長所のない普通のチームにしてしまった。
チーム作りのプロセスにおいて、どちらも起こりえることだが、両大会のチームは、ともに外国人監督だった。スタート時から指揮官と選手との間で相互理解が進んでいたかというと、ジーコもザッケローニも選手の理解と信頼を得るまで、とことんやりあった感はない。どちらかというと「言っても無駄」という選手の主体性や意欲を削ぐ空気が生まれていた。
結局のところ日本人選手を知り、日本人の気持ちの動きを理解する日本人監督は、状況が悪くなった時にこそ強い。10年南アフリカW杯の岡田武史監督、18年ロシアW杯の西野朗監督が突貫工事や短期間でチームを建て直してベスト16まで進んだのは、多々要因はあるが、選手をやる気にさせる言葉をかけて、気持ちをひとつにした「コミュニケーションの勝利」と言っても過言ではない。
現代の代表は、こうして生じたエネルギーを維持しながらチームは成長し続けており、特に何かをいじる必要がない。戦力を拡充すべく新たな選手を登用し、組み合わせを確認している作業が少しずつ静かに進行している。
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