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海外サッカー

復調傾向の三笘薫、敵将からも「1対1で打ち負かすのは難しい」と賛辞! 後半出場のバーンリー戦では「最も効果的な交代策」と専門メディアが評価

THE DIGEST編集部

2023.12.13

 背番号22が左に入り、ジョアン・ペドロが中央に移動すると、相手の中盤の背後に頻繁にパスが通るようになり、三笘の速さとドリブルが活きることに。同メディアによれば、この効果こそがチームにとっても、指揮官にとっても最も大きく、ゆえに彼は間もなくして左利きのCBイゴールを起用して三笘により多くのボールが渡るようにし、さらにミルナーをブレントフォード戦でヒーローとなったジャック・ヒンシェルウッドに代えることで、より左サイドに厚みを加え、ここからチャンスが生まれることとなったという。

 実際、三笘とヒンシェルウッドはそれぞれが決定機を迎える場面があったが、残念ながらこの試合では相手守護神のジェームズ・トラッフォードが好守を連発し、最低でもブライトンの3ゴールを阻止。スタッツでもブライトンのゴール期待値は4得点に相当するものだったということで、勝点1止まり、そしてホームでの連勝を阻まれたデ・ゼルビ監督は苛立ちを隠さなかったが、同メディアは指揮官の動きを評価するとともに、三笘の存在感の強さと重要性を強調した。

 サッカー専門メディア『Football365』は先日、現時点でのブライトンのMVPに三笘を選出し、「三笘はシーズン開始から絶好調で、今季開幕6試合(リーグ)で6つのゴールに関与。クラブとの契約を新たに延長した後、記録を伸ばして14試合で8ゴールに絡んだ。最新のアシストは、彼が4試合ぶりに先発出場したブレントフォード戦で記録。その間、シーガルズは彼がスタメンを外れた3試合全てで勝利を逃した」と選考理由を綴っている。
 
 シーズンが進むにつれて、精彩を欠く試合が多く見られるようになった三笘。相手チームのマークが強まり、また研究が進んでいる上に、ハードスケジュールによる疲労もあって、クラブ同様に試練を迎えているが、ここ数試合で休養の時間も与えられたことで調子を取り戻しつつあり、地元紙『The Argus』は「バーンリー戦の最後の20分で最も目立った三笘は、(12月14日の)ヨーロッパリーグのマルセイユ戦でも間違いなく先発出場するべきだ」との地元ファンの意見を紹介した。

 いまだリーグ戦で無失点試合がない守備面も含め、初めて欧州カップとの二足のわらじを履く今季は多くの問題を抱えるブライトンだが、一方で得点数はリーグで現在4位の多さを誇り、2023年の通算得点は間もなく100に達するなど、他を上回る大きな武器であることに変わりはない。三笘は、その強みを最大限に活かすためのキーマンであると現地メディアからも注目されており、ここからのプレーは見逃せない。

構成●THE DIGEST編集部

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