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海外サッカー

「バルサの次期監督は誰がいい?」地元紙が実施したアンケートではクロップがトップに! 本命不在の「シャビの後継者」にはクラブOBの名も多数浮上

下村正幸

2024.02.01

 OB組では、チアゴ・モッタも有力候補の1人に挙げられている。彼もまた、前述のマルケスと同様にラポルタ第一次政権時代に選手として活躍した。その後、アトレティコ・マドリー、ジェノア、インテル、パリSGでプレー。監督としてもジェノア、スベツィア、そして現在のボローニャとセリエAで順調にキャリアを積んでおり、『マルカ』紙の挙げたプロフィールにも合致する。

 スペイン国内を見渡すと、真っ先に名前が挙がるのが、ともに攻撃的なサッカーを実現しているジローナのミチェルとレアル・ソシエダのイマノル・アルグアシルだ。ただミチェルは、火の粉が降りかかる前に、「ジローナとは2026年まで契約がある」と就任の噂を一蹴。イマノル・アルグアシル監督もソシエダとの現行契約は2025年6月までで、その期間中に愛するクラブを離れるシナリオはなかなか考えにくい。

 1つの選択肢として浮上するのが、ドイツ路線だ。ロナルド・クーマンの去就を巡ってゴタゴタが続いた2021年、ラポルタ会長はトーマス・トゥヘルやユリアン・ナーゲルスマンといったドイツ人監督の招聘に興味を示したことがある。その点、ハンス=ディーター・フリックは現在フリーの身だが、彼についてはドイツ代表で結果を残せなかった点をどう評価するかだろう。
 
 他にも現地ではOB組の1人で、現在フリーのジオバニ・ファン・ブロンクホルスト、ラポルタと懇意な間柄にあるジョルジュ・メンデスが代理人を務める現ポルト監督のセルジオ・コンセイソンの名前も取り沙汰されており、これからもその数は増えていくはずだ。

「ポストシャビ」選びは、本命が不在な分、選択肢は広い。ラポルタ会長やデコSDをはじめとした上層部による人選が、これまで以上に重要になってくるのは間違いない。

文●下村正幸

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