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海外サッカー

「どのポジションでも何もできなかった」「お先真っ暗」 スイスに完敗の前欧州王者イタリアに多方面から酷評の嵐!「屈辱的の結果を積み重ねている」

THE DIGEST編集部

2024.06.30

 しかし当然ながら、現地メディアの報道は一様に厳しく、イタリア国内紙では『Gazzetta dello Sport』紙は「イタリアは面目を失った」「アッズーリの恥ずかしいパフォーマンス」「屈辱」、『Corriere dello sport』紙は「イタリアの惨状」、『TUTTO SPORT』紙は「衝撃的」「お先真っ暗」「スイスによる教訓。イタリアはシステム全体を改革する必要がある」、そして『la Repubblica』紙は「酷い試合の末の敗退」と、いずれも辛らつな見出しを打った。

 国外でも、英国の日刊紙『The Guardian』は「イタリアはいつか、このように終わりを迎える運命だったのかもしれない。我々はまだ信じていたし、彼らもまだ信じていた。彼らは欠点や脆さがあっても、その名と王冠にはまだ価値があるからだ。しかし、その王冠がこれほど重く感じられたことはなかった。最も痛ましいのは、敗退する過程で前回王者がほとんどパンチを放たなかったことだ」と綴っている。

 またスペインのスポーツ紙『MARCA』は、「さらば、イタリア。欧州王者は強力なスイスに対して当然のごとく敗北。スパレッティは無力さを示した」と酷評。ドイツのスポーツ紙『KICKER』は「イタリア人は情熱を込めて国歌を歌ったが、数分後にはその決意のほとんどが感じられなくなり、ボールを持っている時も持っていない時も失望を招くパフォーマンスを見せた」「彼らは、そのDNAに深く根付いているはずの過剰な守備的サッカーの能力を最近少し失っているようだ。連続失点は、これで8試合連続だ」と指摘した。
 
 英国公共放送『BBC』でコメンテーターを務める元スター選手たちの見方も同様で、イングランドのガリー・リネカーは「これより酷いイタリアをこれまで見たことがない」、アラン・シアラーは「イタリアの酷さには本当にショックを受けた。どのポジションでも彼らは何もできず、スイスに翻弄された」、そしてリオ・ファーディナンドは「今日起こったどのシナリオに対しても、イタリアはひとつの答も解決策も持っていなかったようだ」と、終始ネガティブに語っている。

 そしてブラジルの総合メディア『Globo』は、「イタリアは2006年の4回目の世界制覇の後、屈辱的な結果を積み重ねている」と報じ、2010年南アフリカW杯、2014年ブラジルW杯(いずれもグループステージ敗退)、EURO2012(決勝での大敗)、2018年ロシアW杯、2022年カタールW杯(いずれも予選敗退)を紹介し、さらに「リスト」が膨らみ続けていると指摘した。

構成●THE DIGEST編集部

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