このような劇的な勝利により、イングランドは自国で開催された1966年ワールドカップ以来のタイトル獲得に向けて勢いを得たと言えるが、しかしこの試合でも95分間は無得点が続くなど内容が伴った勝利とは言えず、ここまで国内外から厳しい目を向けられている指揮官は、スイスとの準々決勝を見据えて「全く異なる戦術上の問題が投げかけられるだろう。それはこれまでの試合と同じくらい難しく、複雑だ。そして、解決策も異なる」と語っている。
多くの現地メディアは、FIFAランキングで40位も下の相手に苦しんだイングランド(5位)の戦いぶりやサウスゲイト監督の采配を酷評し、その問題点を指摘しているが、その中でサッカー専門サイト『GIVEMESPORT』は、「スロバキア戦でサウスゲイトが間違えたこと」と題した記事で、明確に3つのポイントを挙げた。
ひとつ目は、左サイドで連係が欠如しているキーラン・トリッピアーとフィル・フォデンを起用し、指揮官が自身の主張を貫いた結果、「攻撃は鈍く、守備も弱いように感じられた」(同メディア)。続いてふたつ目は、負けているにもかかわらず、ハーフタイムで選手交代が少なかったことで、「ベリンガムが素晴らしい活躍を見せなければ指揮官は大きな代償を払わされていただろう」。
そして最後は、今大会中も再三話題となっているコール・パーマーの出番の少なさ。多くの人々が、このチェルシーのエースがスタメンに名を連ねるべきだと主張しているにもかかわらず、スロバキア戦が今大会2試合目の出場で、それも66分からだった。それでも同メディアは、「ゴールやアシストという目立ったインパクトは残せなかったものの、このサイドプレーヤーは出場するとすぐにチームに緊迫感を与えた」と、その効果を強調している。
初の欧州制覇のためには、まだ幾つも試練が待ち受けるイングランドは、これらの指摘された問題をいかに解決していくのか。今後も選手のパフォーマンス、指揮官の采配ともに、要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】EURO2024決勝トーナメント1回戦、イングランド対スロバキアのハイライト
多くの現地メディアは、FIFAランキングで40位も下の相手に苦しんだイングランド(5位)の戦いぶりやサウスゲイト監督の采配を酷評し、その問題点を指摘しているが、その中でサッカー専門サイト『GIVEMESPORT』は、「スロバキア戦でサウスゲイトが間違えたこと」と題した記事で、明確に3つのポイントを挙げた。
ひとつ目は、左サイドで連係が欠如しているキーラン・トリッピアーとフィル・フォデンを起用し、指揮官が自身の主張を貫いた結果、「攻撃は鈍く、守備も弱いように感じられた」(同メディア)。続いてふたつ目は、負けているにもかかわらず、ハーフタイムで選手交代が少なかったことで、「ベリンガムが素晴らしい活躍を見せなければ指揮官は大きな代償を払わされていただろう」。
そして最後は、今大会中も再三話題となっているコール・パーマーの出番の少なさ。多くの人々が、このチェルシーのエースがスタメンに名を連ねるべきだと主張しているにもかかわらず、スロバキア戦が今大会2試合目の出場で、それも66分からだった。それでも同メディアは、「ゴールやアシストという目立ったインパクトは残せなかったものの、このサイドプレーヤーは出場するとすぐにチームに緊迫感を与えた」と、その効果を強調している。
初の欧州制覇のためには、まだ幾つも試練が待ち受けるイングランドは、これらの指摘された問題をいかに解決していくのか。今後も選手のパフォーマンス、指揮官の采配ともに、要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
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