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海外サッカー

ドイツ人智将トゥヘルのイングランド代表監督就任に現地メディアやOB選手は期待と不安…「驚異的な成功か、完全な失敗のどちらか」

THE DIGEST編集部

2024.10.17

 一方、元イングランド代表DFのマシュー・アップソンは、「非常に良い人事だ。彼はタイトル歴、率いたクラブの実力、人柄と、ほとんどの条件を満たしている。これまでメディアとの難しい状況にも対処してきたこともあり、この国の代表監督として十分に通用するだろう」と、ポジティブな印象を明かした。

 そして日刊紙『The Guardian』は、「FAの幹部たちは、客観的に見て非常に印象的なリクルートを行なったと言えるだろう。トゥヘルの就任は、イングランド代表に大きな変化をもたらす。これまでにイングランドのクラブで指揮を執り、チャンピオンズリーグ(カップ時代も含む)を制した監督は初めてであり、彼は特別な存在だ。3シーズンの間に2つのクラブをCL決勝に導いた経験を持ち、そのうち1回で優勝も果たした」と、ここまで実績を評価しながら、以下のように続けた。

「イングランド代表が長年培ってきたボール支配型のスタイルを保ちながら、実際に重要な試合で勝つための実践的なノウハウを注入するという目標があるのであれば、チェルシーでトッド・ベーリー会長の奇妙なチーム作りに共感できずに解任されたことさえも、トゥヘルの適任ぶりを示す証拠になるかもしれない」
 
「残る疑問はひとつだけだ。トゥヘルがこの仕事を上手くやれるのか? 彼の採用はFAの大きな期待を伴っており、彼がイングランド代表に成功をもたらすかどうかが注目される。輝かしい実績を築いてきた一方で、その性格から扱いが難しい人物であるということもあり、このドイツ人の代表監督就任はファンにとっても、非常に興味深いものとなるだろう」

 もちろん、期待だけでなく不安点にも言及しており、「トゥヘルは戦術のスーパーオタクであり、またディテール重視の指導者でもある。そんな彼が、代表チームのリズムにどのように適応するのだろうか? 彼はコーチングを天職と考えているが、一方で馬鹿げた質問には苛立ち、奇妙な独自のルールを持っている。また代表監督ならではの、例えばウィリアム王子との会合や料理学校での講演といったサッカー以外の活動が多くなることに、どのように適応するのだろうか」と綴っている。

構成●THE DIGEST編集部

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