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海外サッカー

「彼の心には紫、イタリアしかない」心停止から回復のボーベが歩む復帰への「長い道のり」伊紙が展望「ボールが導く場所へ進むことができる」

THE DIGEST編集部

2024.12.14

心臓病治療の最先端をいくカレッジ大学病院で、取り外しが可能な皮下除細動器を埋め込む手術を受けたボーベ。12月1日に入院し、13日に退院した。(C)Getty Images

心臓病治療の最先端をいくカレッジ大学病院で、取り外しが可能な皮下除細動器を埋め込む手術を受けたボーベ。12月1日に入院し、13日に退院した。(C)Getty Images

「キャリアの大きな飛躍を目前に控えていた22歳にとって、人生があっという間に大きく変わってしまうこと、そして日々の生活を一変させなければならない現実を受け入れるのは困難だ。それだけでなく、イタリアでプレーする扉が完全に閉ざされる可能性もあることも知らされている」

 しかし、一方で同紙は「現時点で全てが初期段階にある。ローマからレンタルされているボーベは、完全にヴィオラ(紫)のユニホームでのプレーを諦めたわけではない。まずは経過観察期間を経て、薬物療法や休息、さらなる検査の結果次第で状況が改善することを望んでいる。要するに、ピッチ上で起きた不整脈が悪性でない根拠を確実にし、さらに遺伝子検査の結果が良い知らせをもたらすことを期待している」とも綴っている。
 
 今後については、「非常に困難な挑戦だが、約2か月後、あるいはそれ以上の時間が経った後に、ボーベ自身が自らの人生だけでなく、キャリアにおいても最も重要な決断、すなわち体内のデバイスに関する決断を下すことになる。保有元のローマとの契約は2028年まで。仮にプレー適性を認められなかった場合、正式な契約解除の交渉を経て、新たな選択肢を手にし、どこでもボールが導く場所へ進むことができる。ただし現時点で、彼の心にはひとつの色『紫』、そしてひとつの国『イタリア』しかない」と展望した。

構成●THE DIGEST編集部

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