さらに蘭サッカー専門誌『Voetbal International』は、「上田にとって、フェイエノールトでの最初の２シーズンは決して順調なものではなかったが、これまでのデータや際立った能力の数々を見ると、この日本人選手がチームの攻撃の要として揺るぎない存在になるだけの力を十分に秘めていることが窺える。それはズヴォレ戦でも改めて示された」と綴り、以下のように上田へ期待を寄せている。
 
「１年半にわたり、サンティアゴ・ヒメネス（現ミラン）の控えに甘んじ、さらに度重なる怪我にも悩まされてきた上田に、今こそフェイエノールトのストライカーとして真価を証明する時が訪れた。彼には、自身を信じてくれるファン・ペルシという監督が付いており、エールディビジの守備陣を相手に今後、ストライカーとして輝くチャンスは十分にある」

　オランダの公共放送「NOS」は、「（４月10日に逝去した同国の名将）レオ・ベーンハッカーを追悼するために１分間の拍手が行なわれた後、試合は最初の45分で勝負が決まった。フェイエノールトの立ち上がりはそれほど説得力のあるものではなく、逆にズヴォレはエリアーノ・レインダースのシュートが序盤にクロスバーを叩いたが、それがアウェーチームにとって良い夜の前兆とはならなかった。上田が先制ゴールを決め、流れが一変したからだ」と、彼の一撃が与えた影響の大きさを強調した。

構成●THE DIGEST編集部

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