英国の日刊紙『The Guardian』は先日、「テクスターがアメリカ人の共同株主であるブリッツァーおよびハリスと、彼らの持つパレスの36％の株式を買い取る交渉を行なっている」と報じていた。それ以前には、テクスターがクラブ運営に関与できないことへの不満から、パレスの株式を売却する意向を示していたとも伝えており、その動向が注目されているが、これが今回の件にいかなる影響を与えるかも気になるところだ。
  　なお、先月にはノッティンガム・フォレストのオーナーであるエバンゲロス・マリナキスが、同クラブとギリシャのオリンピアコスの両方が同じカップ戦に出場する可能性を見越し、自身の所有するフォレストの株式をブラインド・トラスト（信託管理）に移すという対策を講じたばかりである。ちなみにこうした調整の期限は３月１日までだった。

　UEFAのクラブ財務管理機関（CFCB）は、この件を調査する準備を進めているとみられており、６月初旬に決定が下される見込みであるという。

　パリSGがクープ・ドゥ・フランスを制し、国内２冠を達成したことにより、今後はCFCBがいかなる決定を下すのかが注目される。なお、リーグアンで16位に終わっているS・ランスは今後、リーグドゥエ（２部）３位のメスとの入れ替え戦に臨み（敵地での第１戦は１-１で第２戦は５月29日開催）、パリSGはチャンピオンズリーグ決勝を５月31日に控えている。こちらも見逃せない。

構成●THE DIGEST編集部
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